こんにちは!
リーマン建築士の「たけし」です!
H29年度に学科・製図ともに一発合格した私が「やってよかった」ということを紹介していきます。
今日のテーマは
【学科でも製図でも使える「寸法を覚えるコツ」】
学科試験の「計画」では、「各部の寸法」がよく出題されます。
そんな「各部の寸法」を勉強していく中で、
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2021/05/476922cb9978e874f0746d0ee6a1bcd7.jpg)
寸法がなかなか覚えられない!
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2021/05/d5a6b35e1d4bbef519da40699914b9e3.jpg)
数字ばっかで頭に入んない!
そう嘆いている方もいるのではないでしょうか?
今日は、「計画」の中でもよく出てくる
「各部の寸法」を覚えるのに、
やってみて意外に効果があることをお話ししていきたいと思います!
参考にしていただけたら嬉しいです。
![たけし](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2022/08/c505dcaae9d77e696b2096822201cc45.jpg)
計画の寸法は、
学科突破した後の「製図」でも使えることが多いので
学科のときに覚えちゃえると便利です!
そもそも、計画の寸法が何故覚えにくいのか?
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2021/02/question-mark-463497_1920-1024x768.jpg)
覚えにくい理由のひとつは、
「○○㎡以上」とか、
「1㎡当たり○○」や「1人当たり○○」とか、
「○○〜□□m」とか、
「○○m程度」
といったように
「表現が統一されていない」「出てくる数字がバラバラ」で、
文字だけで見ていると、共通点が無いことが原因ではないでしょうか?
「ややこしーんだよー!!」
って思う気持ち、
分かります!(わたしもそうでしたからww)
計画の寸法を覚えやすくする簡単な方法
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2021/02/3182158_s.jpg)
この「表現がバラバラでややこしい寸法」は、
![たけし](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2022/08/c505dcaae9d77e696b2096822201cc45.jpg)
覚え方を工夫するだけで、
「寸法」を飛躍的に覚えやすくすることができます!!
その方法というのは・・・
「寸法」を「イメージ」に変えること!!
具体的には、
「寸法」という「数字」を覚えるより、
「このくらいかな?」と「イメージ」を頭に描く
![たけし](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2022/08/c505dcaae9d77e696b2096822201cc45.jpg)
この「寸法をイメージできる」ようにする為に、
わたしが実際にやってよかったことを紹介していきます!
「寸法」を「イメージ」に変える方法
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2021/02/3679716_s.jpg)
「寸法をイメージに変える方法」って、
何か特殊能力を身につけるみたいな言い方ですけど、
まったくそんなことはないです!
やり方はいたって簡単です!
それは・・・
- 「身近なものの寸法」を知る
- 「身近なものの寸法」から「出題されている寸法」をイメージする
このステップを踏むだけで、
寸法を問われる問題に対する対応力が、
飛躍的にアップします!
ここからは、
具体的に事例を紹介していきます!
「今いる部屋」の寸法を測って、イメージに変える
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2021/02/chairs-2181947_1920-1024x683.jpg)
「今いる部屋」の長さを測ってみることを
例に取ってお話しします!
①:まず「今いる部屋」の横・縦の長さを測ってみましょう。
②:そうすると「今いる部屋の面積」が出ますよね。
③:そしたらそれを今度は、計画で出てくる寸法と比較してみるのです。
④:そうすると、「そこに出ている寸法は、今あなたがいる部屋広さの何倍」かがイメージできますよね!
この例を具体例で言うと、
例えば、
![たけし](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2022/08/c505dcaae9d77e696b2096822201cc45.jpg)
今いる部屋を測ったら「横3.6mx縦2.75m」だったとします。
そうすると「今いる部屋の面積は9.9㎡(3.6mx2.75m)」ですよね。
もし「保育所の”ほふく室”の”3.3㎡/人以上”」を覚えたいとしたら、
「今いる部屋と比較すると1/3の広さかぁ」
と部屋の片隅を見ながら思って、
「この部屋の1/3くらいの広さで赤ちゃんがハイハイするのかぁ」
って部屋の片隅にバーチャルの赤ちゃんがハイハイするのを思い浮かべて、
「確かにハイハイするのにこのくらいの広さ以上は欲しいよな」
と、頭の中でそこを使う人のイメージを膨らませます!
そうすることで、「自分の部屋の大きさ」から「ほふく室の広さ」をイメージしやすくなります。
ちなみに、「自分の部屋の大きさ」つまり「基準となる広さ」は厳密な数字じゃなくていいです!
今回の例の「9.9㎡」はあくまで説明で割りやすい数字にしただけなので、
実際は「約10㎡」って自分が覚えやすい数字にすることをおすすめします。
![たけし](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2022/08/c505dcaae9d77e696b2096822201cc45.jpg)
ほかにも、
「部屋の天井高さ」を測っておけば、
「事務所や体育館とかの高さをイメージしたいとき」に役立ちます!
「使っているテーブル」の寸法を測って、イメージに変える
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2021/02/andrew-barrowman-46tKvX283Fw-unsplash-1024x834.jpg)
同様に、
「テーブルの寸法」を測ってイメージに変える方法もあります!
例えば、
![たけし](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2022/08/c505dcaae9d77e696b2096822201cc45.jpg)
「4人掛けのダイニングテーブル」があるとします。
それを測ってみると
「幅は150cm、奥行は90cm、高さは70cm」だったとします。
そうすると、
「人が向かい合わせで何か作業するなら奥行は90cmくらいがいいのかな」
とか
「2人が並んで作業するなら150cmもあれば十分かな」
とか
「椅子に座って足を入れ込んで使うものの高さは70cmくらいあればいいかな」
そういったことがイメージしやすくなります!
また、
![たけし](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2022/08/c505dcaae9d77e696b2096822201cc45.jpg)
テーブルの寸法が分かると、
「会議室に置く机」の寸法もイメージしやすくなります!
会議室の机でも、ダイニングテーブルでも、
「座って何か作業するのに必要なスペース」
は共通しています!
たとえ向かい合わせではない会議室の机だったとしても、
「向かい合わせじゃなければ奥行きはこのくらいで良さそう」
とかも、
ダイニングテーブル見ながら想像すればイメージしやすいです!
そうすると、
「会議室の1人当りの領域」もイメージしやすくなります!
![たけし](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2022/08/c505dcaae9d77e696b2096822201cc45.jpg)
こうした「家具の寸法」を測っておくと、
「部屋より小さいものをイメージしたいとき」に
おおよその「大きさの感覚」をつかみやすくなります!
「自分の身体」の寸法を測って、イメージに変える
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2021/02/paul-garaizar-lw9LrnpUmWw-unsplash-1024x889.jpg)
もうちょっと具体例を挙げていくと、
「自分の肩幅」や「目線の高さ」「腕や足の長さ」といったように、
自分の身体を測っておくことも、イメージに変えやすくする効果的な方法です!
例えば、
「自分の肩幅」を測ることで「通路」をイメージするときに役立ちます!
向かい合わせで人がすれ違うには「自分の肩幅」の倍の寸法が必要になるので、
「通路の最低寸法」が頭に浮かびやすくなります!
また、
立ったときや座ったときの「目線の高さ」を測っておくと、
「健常者も車椅子利用者も使いやすい鏡の高さと寸法」
「目線を遮るパーテーションの高さ」
がイメージしやすくなります。
ほかにも、
「自分の身体の寸法」を知っていると、外出先にあるものの寸法や広さをイメージするときにも役立ちます。
外出先でメジャー取り出して測り出したら危ない奴と思われますからねww
![たけし](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2022/08/c505dcaae9d77e696b2096822201cc45.jpg)
身体の寸法はどんな場面でもイメージに使えます!
測っておいて損はないです!
イメージの仕方は人それぞれなので、
やりやすいように工夫してみてください!
身の回りのモノから「行動のイメージ」を膨らめる
身の回りのものの寸法が頭に入っていると、
計画で出てくる様々な行動にまつわる寸法をイメージするのにも使えます。
想像では難しい人は、身近なものを使って実際にその行動をとってみると良いでしょう。
ここからはあくまで「ひとつの例」として紹介していきますので、
皆さんのやりやすい方法で活用していってください!
例えば「椅子の寸法」からイメージ
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2021/02/furniture-1840463_1920-1024x682.jpg)
![たけし](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2022/08/c505dcaae9d77e696b2096822201cc45.jpg)
椅子の寸法から、
「車椅子」で生活する人の寸法をイメージするのにも役立ちます。
「この椅子にタイヤが付いて動きまわるのか」
とか
「この椅子からベッドに移るならどのくらいの高さが良さそうかな」
って想像してみると、理解が深まりやすいと思います。
例えば、「コンセントの高さ」からイメージ
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2021/02/kelly-sikkema-vT9zeLCOpps-unsplash-683x1024.jpg)
「コンセントの高さ」は一般的に床から20cmの高さにあります。
これを椅子に座った状態で使おうとするとけっこう低いことが分かります。
そこから、
車椅子生活者のコンセントの高さは、
「座面の高さ(床から40cm程度)」にあった方が使いやすい
とイメージできます。
例えば、「スイッチの高さ」からイメージ
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2021/02/267361_s.jpg)
「スイッチの高さ」は一般的に床から120cmの高さにあります。
これも椅子に座った状態だと「もうちょっと低い方が操作しやすそう」と思います。
そこから、
「10cmくらい低いほう(床から110cm程度)が操作しやすそう」だから「健常者も車椅子利用者も使いやすい高さは床から110cm程度かな」
とイメージできます。
また、さらに想像力を膨らませれる人でしたら、
スイッチの高さから
「120cmの高さのパーテーションなら、椅子に座って目線を遮れるな」
ってことがイメージしやすくなります。
例えば、「キッチンの吊戸」からイメージ
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2021/02/4318742_s.jpg)
アパートとかでキッチンなどに「吊戸」が有れば、その床面からの高さを測ってみましょう。
そうすると、
「人が手を伸ばしたときの高さ」
がイメージできます。
また、吊戸の下端が目の前にあるなら、
「立ったときの目線の高さ」
がイメージしやすくなります。
身の回りのものでなくても「よく行く場所」を寸法でイメージしてみる
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2021/02/847963_s.jpg)
「よく行く場所」もイメージに使えるなら使いましょう!!
ここでは「映画館」を例に取ってみます。
例えば、
![たけし](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2022/08/c505dcaae9d77e696b2096822201cc45.jpg)
「映画館の客席は0.5〜0.7㎡/人程度」が必要です。
これを、一番狭い「0.5㎡」でみた場合、「50cm x 1m 」です。
50cmを「座席の幅」としたら、
狭いけど何とか座れる幅ですね。
1m を「背もたれから前の席までの距離」としたら、
自分の前を誰か通るのに足引っ込めれば何とか通れます。
![たけし](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2022/08/c505dcaae9d77e696b2096822201cc45.jpg)
上限の「0.7㎡」を考えてみると、
座席の幅が70cmになると思えば、かなりゆったりと座れそうですよね。
でも、
1㎡(1mx1m)もあるとちょっと広すぎですよね。
隣の彼女の手を握るにもわざわざ手を伸ばすような距離ですしww
このように、
「よく行く場所」も「そのシチュエーションを思い浮かべてみる」と
寸法をイメージするのに役立ちます!
まとめ
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/12/f5d255f46f2583bea7bbe88905ff4d6e-1024x576.jpg)
計画にはいろいろな寸法が出てきます。
寸法を「数字」じゃなくて「イメージ」できたら、
格段に理解が深まります!
![たけし](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2022/08/c505dcaae9d77e696b2096822201cc45.jpg)
脳科学的にも、
言語を蓄積する「左脳」と空間把握を蓄積する「右脳」の両方で覚える方が
効率よく覚えられるし、忘れにくくなります。
そして、
計画で出てくる寸法を「イメージと共に修得」していれば、
学科の後に控えてる「製図」のときにも役立ちます!
もしかしたら実生活でも「映画館の席ってこんな基準で決まってんだよ」って言えば
「わー!なんか建築士っぽい!」って「ぽさ」を演出できちゃうかも知れませんねww
とにかく、
普段あまり馴染みのないものを
「身近なものに置き換えて考えてみる」
「身近なものに置き換えて考える」ことができると、
案外自然に覚えていけるものです!
頑張ってください!
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