こんにちは!
リーマン建築士の「たけし」です!
H29年度に学科・製図ともに一発合格したわたしが「やってよかった」ということを紹介していきます。
今日のテーマは
製図の法規! 製図で使う「道路斜線」をざっくり解説
今日は、「製図で使う”道路斜線”」についてお話ししていきたいと思います。
今回も、細かい説明やら補足は抜き(細かく載せてるのはネット探せばいくらでも出てくるので)にして、製図試験で必要になりそうな部分を”ざっくり”お話ししていきますww
![たけし](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2022/08/c505dcaae9d77e696b2096822201cc45.jpg)
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道路斜線の基本
まず基本は、
”道路斜線”の高さの起点は「道路中心の高さ」です
図で示すとこんな感じです↓
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/e1c84042672caed57b25c1420a42a793.png)
”道路の反対側”から”道路斜線”を受ける
斜線の角度は”用途地域(住居系かそれ以外か)”で決まる
- 住居系:1.25A
- それ以外:1.5A
図で示すとこんな感じです↓
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/53afd74c3485e00de906bc87deb39b01-1024x539.png)
道路斜線の「”セットバック”緩和」
つづいて、”セットバック”緩和です。
建物を建つ位置が”道路から離れる(セットバックする)”と、
”セットバックした分、道路の反対側にも適用して”緩和される
図で示すとこんな感じです↓
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/621c3a64ede0bce1d754165cf77e2fee-1024x541.png)
セットバックした距離(A)は、
建物外壁面ではなく、庇が出てればその庇の先端までの距離になります!!
敷地内に”小屋など(設備小屋など)”を、建物より道路側に計画する場合には、
下記の図の”青字の数値”を超えると、セットバックした距離は小屋までの距離になってしまうので
注意しましょう!
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/888f54c294151ff655ba696814d3ca63.png)
同様に、
ポーチなどを計画する場合も、注意しましょう!!
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/7395bca33ffd3d7a50ee3004e2e395cc.png)
道路境界沿いに、「高さ1.2mを超える塀」を造ってしまうと、
セットバック緩和が使えなくなります!!
問題文で指定されてなければ、余計な事はしないようにしましょう!!
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/16d2323ff6967ab9c2ed8ec24ab109d7.png)
道路斜線の「”2方向道路”緩和」
つづいては、「”2方向道路”緩和」です。
「”2方向道路”緩和」は、
敷地が”2つの道路に接している”場合、
狭い方の道路に対して、
広い方の道路条件を適用できる緩和です。
ただし、
広い方の道路側からの距離で、適用される条件も変わってきます。
言葉で説明するとややこしいので、図で示すとこんな感じです↓
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/457284c86a0d065aabf34d07c0ce271d.png)
ちなみに、
”2つの道路”が、敷地の反対側同士の場合も適用されます!
こちらも言葉で説明するとややこしいので、図で示すとこんな感じです↓
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/d7b1c55dc9e2174f737e0d9802dd6674.png)
上図の「それ以上」の範囲は、「2A且つ35m以内またはそれを超える範囲」となります。
もし敷地が2A且つ35m以内に納まっている場合は、敷地全体が広い道路として(狭い道路も広い道路の幅員とみなして)道路斜線を受けることになります。
<2A 且つ 35m以内> の部分
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/8179f158a546502f7afd815a53c4baf5.png)
この部分の「2方向道路の緩和」の適用のされ方を、下図に示します↓
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/be60dd79e2ad50bded9f650699e75545.png)
<それ以上(青字)>の部分
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/848f0c44b2ea679322024326905fdc29.png)
この部分の「2方向道路の緩和」の適用のされ方を、下図に示します↓
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/a0f051648bafdec0ee6c1223c8f79619.png)
道路斜線の「”水路、公園・広場”緩和」
つづいては、「”水路、公園・広場”緩和」です。
道路の反対側に、
- 水路
- 公園・広場
があると、
”水路、公園・広場”の道路とは反対側の境界線から斜線が始まる
緩和があります!
図で示すとこんな感じです↓
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/5d458a372df67e077867d3edaa86c9f5.png)
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/aae2ee1ddd45bb4fbb132294fd0e2778-1024x528.png)
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/a252aed0b1ef1b76fe60de5a909328a2.png)
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/e09c354259dfdb2da0ca5764bda67fcd-1024x518.png)
道路斜線の「”高低差”緩和」
道路斜線の「”高低差”緩和」は、
道路の方が低い場合に適用されます!
緩和される内容は、
(道路との高低差ー1m)÷2 の分だけ、道路が高くなる
という緩和です!
図で示すとこんな感じです↓
![](https://officeworker-architect.com/wp-content/uploads/2020/08/ecbf390c7cb88446157444fdfcc68451-1024x523.png)
補足
ちなみに、
道路斜線は、ある一定の距離行くと”適用除外”となります。
住居系で一番短い距離となる場合で考えても、
20mx1.25=25m
と、25m以上の建物となる場合に関係してきます。
- 「3面の平面図(配置図兼1階平面、2階平面、3階平面もしくは基準階平面)」
- 「面積表」
- 「断面図」
を”A2サイズの答案用紙”に入れる関係上、
25m以上の建物を断面図で描くスペースは無い
と思いますので、余計なことは考えない方が無難ですww
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