土地家屋調査士おすすめ作図道具9選!建築士試験との違いも解説

土地家屋調査士

こんにちは!

リーマン建築士の「たけし」です!

今日のテーマは

土地家屋調査士おすすめ作図道具9選!
建築士試験との違いも解説

記述式の勉強を始めたいけど、どんな道具をそろえればいいの?

建築士の三角スケールがあるけど、そのまま使える?

土地家屋調査士試験の記述式(書式・作図)対策を始めると、まず戸惑うのが「道具の多さに加えて、その一つひとつに細かい規定があること」ではないでしょうか。

かくゆうわたしも一級建築士を合格した後に「次は土地家屋狙っちゃおう!」って息巻いていましたけど、いざ受験案内書を見たら「えっ?!道具の規定めっちゃ細か!!」って面くらいましたし、「三角定規とスケールは建築士のやつそのまま使えるんかな?」ってむちゃくちゃ調べましたww

とくに、受験案内書の道具の規定については「もっと分かりやすく書けないの?」ってちょっとイラつきもしました><

そこで今日は、「土地家屋調査士 記述式試験のおすすめ道具9選と選ぶときの注意点」について、建築士試験との違いにも触れながらどこよりも分かりやすく解説していきます!

土地家屋調査士試験、特に「記述式」は時間との勝負です。
建築士試験のときもそうでしたが、自分に合う道具選びにこだわることが、最終的に合格への一番の近道につながります!

これから記述式対策を始める人に、自分オリジナルの9種の神器が見つかる道しるべになれたらうれしいです!

それでは、さっそくおはなししていきます!

土地家屋調査士試験で「道具選び」が合否を左右する理由

土地家屋調査士試験は、一般的な資格試験と比べて携行が認められる用具の種類が多いのが特徴です。
関数電卓・三角定規・三角スケール・分度器・コンパスなど、記述式の作図に使う専用品が複数あり、しかもそれぞれに細かい規定が定められています。

規定を満たさない道具を使うと、試験当日に使用できなかったり、作図の精度が落ちて記述式の得点そのものに響いたりするおそれがあります。

つまり、道具選びは単なる準備作業ではなく、得点効率を左右する対策の一部と考えるべきです。

だからこそ、対策の初期段階から正しい道具をそろえ、使い慣れておくことが合格への近道になります。

試験に必要な道具一覧

試験に必要な道具一覧をまとめました。

道具用途・ポイント選び方のコツ受験案内書に基づく規定
三角定規図面作成の作図に使用。
試験で使用できる定規は三角定規のみと定められており、それ以外の定規は使用できません
土地家屋調査士試験用に目盛りなどの工夫が施された専用品が各予備校(東京法経学院、LEC、アガルートなど)から販売されており、一般品より高価でも作図時間の短縮に直結するため専用品がおすすめです携行品として明記。「三角定規以外の定規の使用は不可」と明記されており、直定規やT定規などは持ち込めません
三角スケール縮尺換算しながらの作図・図面チェックに使用土地家屋調査士試験では主に1/250と1/500の縮尺を使うため、この2つの目盛りが入った15cmのものを選びましょう携行品として明記。縮尺の指定は特にありません
全円分度器360度の目盛りが刻まれた分度器で、書式問題の作図で使用します三角定規や三角スケールよりも使用頻度は低いですが、念のため準備しておくと安心です携行品として「分度器」と明記。全円・半円の区別についての規定はありません
製図用コンパス円弧の作図などに使用作図に使用することがあり、市販されているもので十分です携行品として「製図用コンパス」と明記
ボールペン(黒インク)記述式試験の答案用紙に使用。
図面作成はペン先が細字以下の万年筆または0.5mm以下のボールペンに限定されます
定規を動かした際ににじみにくい速乾性のもの、かつ線が太くなりすぎない0.3~0.4mm程度のものを選びましょう。
予備を含め複数本用意しておくと安心です。
記述式用答案用紙への記載は黒色インクの万年筆またはボールペンに限る(インクが消せるものは不可)図面(地積測量図・建物図面・各階平面図等)の記載は、万年筆はペン先が細字(F)以下、ボールペンはボール径0.5mm以下のものを使用。これ以外の筆記具を使用した場合や文字が判読できない場合は採点されません
シャープペンシル問題用紙上での作図の下書きに使用市販のもので十分ですが、芯の太さ0.3mm程度のものがおすすめです。
予備を含め複数本用意しておくと安心です。
携行品としては認められていますが、使用できるのは問題検討のための「問題用紙」に限られます。答案用紙への使用は認められていない点に要注意です
プラスチック製消しゴムマークシートや下書きの消去用定規を汚さない、消しカスの少ないものが便利携行品として「プラスチック製消しゴム」と明記
鉛筆(B・HB)マークシート回答用紙に使用。
鉛筆の濃さはBまたはHBのみです
予備を含め複数本用意多肢択一式用答案用紙への記載は鉛筆(B又はHB)に限る。それ以外の筆記具を使用した場合や記載に不備があった場合は採点されません
電卓(関数電卓)座標計算・複素数計算に使用予備を含めて2台まで持ち込み可能ですので、メイン機+予備機を用意しておくと安心予備を含め2台まで使用可。ただし、プログラム機能があるもの、プリント機能があるもの、アルファベットやカナ文字が入力できるもの、電池式以外のものは使用不可。そろばんでの代用も可
腕時計時間配分の管理に使用一目で分かる見やすい文字盤のものを選ぶ時計またはストップウォッチは計時機能のみのものに限り携行可。アラームなど音の出る機能の使用は不可(通信機能のあるスマートウォッチ等は使用不可)

特にシャープペンシルの使用範囲(答案用紙には使えず、問題用紙の検討用のみ)と、三角定規以外の定規が一切使用不可である点は見落とされがちなので注意しましょう!

なお、一覧表は「令和8年度土地家屋調査士試験受験案内書」にもとづいて作成しましたが、規定の詳細は必ず試験元の情報をご確認ください。

記述式試験に必要なおすすめ道具9選

受験案内書の携行品欄には、次の9点が挙げられています。

  • 関数電卓(またはそろばん)
  • 三角定規
  • 三角スケール
  • シャープペンシル(問題用紙での下書き用)
  • プラスチック製消しゴム
  • 黒インクの万年筆またはボールペン(作図部分は0.5mm以下)
  • 分度器
  • 製図用コンパス
  • 時計またはストップウォッチ

このうち関数電卓・三角定規・三角スケールは記述式の作図に直結する最重要アイテムで、分度器やコンパスは出番こそ少ないものの受験案内書に明記された必須の持ち物です。

それぞれ具体的な商品名とあわせて、選んだ理由やおすすめポイントを解説します。

① 関数電卓:カシオ「fx-JP500CW」

土地家屋調査士試験の求積計算では、複素数モードを使った座標計算が合否を分けるといっても過言ではありません。

受験案内書でも、電卓(計算機)は携行品として認められていますが、四則演算・平方根・メモリー機能といった基本機能を持つものに限られ、プログラム機能を持つものや音の出るものは持ち込みが認められていません

その条件を満たす定番機種として名前が挙がるのが、カシオの「fx-JP500CW」です。

日本語表示に対応しており、メニューがアイコン表示になっているため、操作に迷いにくいのが特徴です。
多くの資格予備校の教材や講座でもこの機種を前提に操作方法が解説されており、独学の方でも情報を集めやすいというメリットがあります。

ほかにも、

より機能を充実したものを使いたい人には、カシオの「fx-JP900CW」も候補になります。
JP500CWに比べて金額は高くなりますが、キー入力の反応の良さで選ぶ人もいます。

キヤノンの「F-789SG」もメモリ数が多くコストパフォーマンスに優れた機種として人気があります。

この3機種のどれかを選んでおけば大きく外すことはないでしょう。

なお、

電卓は本番で故障や電池切れが起きると致命的なので、同じ機種をもう1台予備として持参すると安心です。
(規定でも「予備を含め2台まで」となっています)

紹介した3機種を一覧表にまとめました。

メーカー・機種特徴向いている人
CASIO fx-JP500CW(旧fx-JP500の後継機)東京法経学院、LEC、アガルートなど多くの予備校講座で採用されている定番機種で、高精細な日本語表示と直感的な操作性が特徴。
旧fx-JP500は生産終了済みですが、機能面はfx-JP500CWでほぼ引き継がれています
初めて関数電卓を使う人予備校講座のテキスト・動画に沿って学習したい人(対応教材・解説動画が最も豊富)
CASIO fx-JP900CWfx-JP500CWの上位機種で、関数・機能が700以上とfx-JP500系より多く搭載されています金額に余裕があり、キー入力の反応の良さや余裕のある機能を重視したい人
土地家屋調査士試験の範囲では機能面はfx-JP500系で十分ですが、価格差以外に大きな不満点は少ないため上位機種を選ぶ人も多いです
Canon F-789SGメモリ数を重視する人に向いた機種で、fx-JP500系と一長一短の使い勝手を持ちます複雑な座標計算で多くのメモリを使い分けたい人他の受験生と違う電卓であえて差別化したい人(対応講座・教材はCASIO系よりやや少なめ)
CASIO fx-JP500CW

CASIO fx-JP900CW

Canon F-789SG

② 三角定規:資格予備校の試験対応専用品(東京法経学院・LECなど)

三角定規は、東京法経学院・LEC・アガルートの3社がそれぞれ専用品を販売しています。

一般的な三角定規と違い、1/250・1/500の縮尺目盛りがあらかじめ印刷されているため、定規を持ち替えることなくそのまま作図に使えます。

建築士の製図試験のときは描く図面がでかくて長い線を一気に引くときに目盛りがあるとペン先がコツコツ当たって邪魔でしたが、土地家屋調査士試験で描く図面はでかくないので、目盛り付きのほうが便利です。

専用品のなかでも受験生からの支持が厚いのが東京法経学院の三角定規「すいすい君、すらすらチャン」です。

東京法経学院の専用三角定規は、実際の合格者の声を反映して改良が重ねられており、素早く正確に線を引ける工夫が随所に施されている点が支持されています。

1/250・1/500の縮尺目盛りが読み取りやすく設計されており、価格も本体4,000円台と手を出しやすいのが特徴です。

ほかにも、

LECの三角定規も2020年に滑り止め加工が施されるリニューアルが行われ使い勝手が向上しています。
アガルートのオリジナル三角定規は現在「定規の使い方講座」の受講生限定販売となっています。

まずは購入しやすい東京法経学院かLECのいずれかを選び、実際に手を動かして自分に合うかどうかを確かめてみるとよいでしょう。

価格は一般の文房具店で売っている三角定規より高めですが、本番での作図時間を大きく左右する道具だけに、最初から専用品を選んでおくと安心です。

東京法経学院の三角定規「すいすい君、すらすらチャン」

③ 三角スケール:シンワ測定「三角スケール A-15 15cm 土地家屋調査士用」

三角スケールは、シンワ測定の「A-15 15cm 土地家屋調査士用」が定番として広く使われています。

1/100・1/200・1/250・1/300・1/500・1/600という、土地家屋調査士試験でよく使う縮尺がひと通り揃っているのが最大のポイントです。

JIS規格に準拠しているため精度も安定しており、実務でもそのまま使えるという声も多く見られます。

注意点として、同じシンワ測定の三角スケールでも1/500の目盛りが入っていない商品があるため、購入時は必ず「土地家屋調査士用」と明記された商品を選びましょう。

シンワ測定「三角スケール A-15 15cm 土地家屋調査士用」

④ シャープペンシル:ぺんてる「グラフギア500(0.3mm)」/ステッドラー「925(0.3mm)」

まず前提として、シャープペンシルが使えるのは「問題検討のため、問題用紙に限り」というのが受験案内書の規定です。つまり答案用紙への記入には使えず、あくまで問題用紙上での下書き・検討用という位置づけになります。

後から細字のボールペンで清書する際に違和感を感じないように、下書き用は0.3mm程度の細い芯を選ぶのがポイントです。

この下書き用シャープペンシルとしては、ぺんてるの「グラフギア500」の0.3mmが人気です。
ペン先が細く直線が引きやすいうえ、重心が低く安定して持てるため、細かい作図でも手がぶれにくいのが魅力です。

ぺんてるの「グラフギアシリーズ」は、わたしが一級建築士の製図試験に一発合格したときにも愛用していて、ほどよい軽さで疲れにくいのに抜群の安定感があるところが気に入っています。

試験中の慌ただしさのなかでどっかいっちゃたりすることも考慮して、予備として複数本を用意しておいたほうがいいです。また、芯切れでパニックにならないように本番前は新しい芯に入れ替えておくのも得策です。

ほかにも、

ステッドラーの製図用シャープペンシル925の0.3mmタイプも幅広く支持されています。重みをしっかり感じるほどの重量感で、芯先のブレが少なく、薄く細い線を安定して引けるのが特徴です。
ただ、わたしは描くときにギュッと押さえるくせがあり、芯が折れやすかったり描いてて疲れやすいと感じました。
わたしと違い、ペンを軽く持つのに慣れている人はこちらのほうが描きやすいかもしれません。

一方、

多肢択一式のマークシート回答に使えるのはB・HBの鉛筆に限られているので、鉛筆も別に用意して試験に持って行くのを忘れないように注意しましょう!

ぺんてる「グラフギア500(0.3mm)」

ステッドラー「925(0.3mm)」

シャープペンの芯にもこだわる

意外にシャープペンの芯も、下書き図面を手早く仕上げるためには重要要素です。

折れやすかったり描いてて粉が出る芯だと図面がいびつになったり汚れたりして手直しの余計な時間を取られますし、紙にひっかかりやすい芯だと描くときのリズムを狂わされます。

逆に、折れにくく描き心地がいい芯は図面を描くスピードを劇的に向上させてくれます。

シャープペンの芯は「三菱鉛筆のUni(0.3mm)」がおすすめです。

この芯は、わたしが一級建築士の製図試験のときに片っ端からシャープペンの芯だけを描き比べて最後の本番まで生き残ったレジェンドですww

「滑らかな描き心地でありながら、芯が折れにくい」というのが、図面を手早く仕上げるのに抜群に適しています。

シャープ替え芯 Uni(0.3mm)

⑤プラスチック製消しゴム:トンボ鉛筆「MONO消しゴム」

消しゴムは、トンボ鉛筆の「MONO消しゴム」のような定番のプラスチック製消しゴムであれば特に問題ありません。

よく消え、消しカスがまとまりやすいため、細かい作図の修正でも周囲を汚しにくいのが特徴です。

スティック型の消しゴムも素材がプラスチック製であれば使用できると考えられますが、狭い箇所をピンポイントで消す作業が多い記述式試験では、角のあるブロックタイプの方が実用面で扱いやすいでしょう。

予備を含めて2個ほど用意しておくと安心です。

トンボ鉛筆「MONO消しゴム」

⑥ 黒インクのボールペン(0.5mm以下):三菱鉛筆「ジェットストリーム(0.38mm)」/ゼブラ「サラサクリップ(0.4mm)」

記述式の答案用紙への清書や図面作成には、黒インクの万年筆またはボールペンに限られ、インクが消せるタイプは使用できません
さらに地積測量図・建物図面・各階平面図などの図面部分を記載する際は、万年筆はペン先が細字(F)以下、ボールペンはボール径0.5mm以下のものと定められています。

定番として名前が挙がるのが、三菱鉛筆の「ジェットストリーム」0.38mmです。
油性ながら滑らかな書き味で、文字の記入から図面の線引きまで幅広く使えると評判です。

ほかにも、

ゲルインクが好みの方には、ゼブラの「サラサクリップ」0.4mmもよく選ばれています。
にじみにくく、かすれにくい書き味が特徴です。

ゼブラの「スラリ」0.5mmのようにエマルジョンインクを採用した製品を使う受験生もいます。

いずれにしても、

「にじまない」「ダマができない」という点を基準に、実際に文房具店で試し書きをして、自分の筆圧・書くスピードに合うものを本番用として1種類に絞り込むことをおすすめします。

試験中に目詰まりで急にインクが出てこなくなる可能性もあるので、予備として複数本を用意しておいたほうがいいです。

三菱鉛筆「ジェットストリーム(0.38mm)」

ゼブラ「サラサクリップ(0.4mm)」

ゼブラ「スラリ」0.5mm

⑦ 分度器:直径12cm程度の全円タイプ

受験案内書には単に「分度器」と記載があるだけで、半円タイプか全円タイプかの指定はありません。

ただし土地の記述式問題では360度方向の角度を測る場面が想定されるため、多くの予備校・受験生が半円タイプではなく全円タイプを選んでいます。

なので、分度器は半円ではなく360度すべてを測定できる全円タイプを選びます。

サイズについては、直径12cm前後のものが手元での操作性と目盛りの見やすさのバランスが良く、使いやすいです。

使用頻度自体はそれほど高くありませんが、いざという場面で「半円タイプしか手元になく測定できない」という事態を避けるためにも、早い段階で全円タイプを1つ用意しておくと安心です。

全円分度器:直径12cm程度の全円タイプ

⑧ 製図用コンパス:シャープペンシル芯(0.3mm)対応タイプ

コンパスは、0.3mmのシャープペンシル芯をそのままセットできるタイプがおすすめです。

従来の鉛筆芯タイプのコンパスは、使っているうちに芯が丸まって線の太さが変わってしまいますが、シャープペンシル式であれば芯の太さが常に均一に保たれるため、きれいで精度の高い円や円弧を描くことができます。

分度器と同様に使用頻度は高くありませんが、各階平面図の作図などで必要になる場面があるため、事前に使い方に慣れておきましょう。

製図用コンパス:シャープペンシル芯(0.3mm)対応タイプ

⑨ 腕時計・ストップウォッチ:通信機能のないシンプルなアナログ・デジタル時計

試験会場によっては、席の位置から壁の時計が見えづらかったり、そもそも時計が設置されていなかったりすることがあります。

そのため、腕時計またはストップウォッチを持参するのがおすすめです。

ただし、時計は計算機能や通信機能のないものに限られ、アラームなど音の出る機能の使用も認められていません

スマートウォッチのような通信機能付きの時計は、この規定によりそもそも使用できないため、あくまで時刻や経過時間の確認だけができる、電卓機能やメモ機能のない基本的なモデルを選びましょう。

記述式は時間配分がシビアな試験なので、大問ごとの残り時間を意識しやすいよう、文字盤が見やすいシンプルなデザインのものが向いています。

電池切れで試験中に止まらないように、試験前に電池交換を一度しておくと安心です。

見出し

三角定規の選び方の注意点

土地家屋調査士試験の作図で使う三角定規は、一般的な三角定規とはまったくの別物です。受験案内書には「三角定規以外の定規の使用は不可」と明記されており、直定規や勾配定規はもちろん、目盛りなしの三角定規や建築士向けの三角定規でも代用できません。

1/250・1/500の縮尺目盛りが刻まれた土地家屋調査士試験専用の三角定規を用意する必要があります。

対策を始める段階で「とりあえず家にあるものを使おう」と考えてしまうと、後になって専用品への買い替えが必要になり、二度手間になってしまいます。

東京法経学院・LEC・アガルートなど各予備校が、滑り止め加工や目盛りの読みやすさを工夫した専用品を販売しているので、独学の方もこうした専用品を早めに購入し、実際の作図練習で使い慣れておくことをおすすめします。

三角スケールの選び方の注意点

三角スケールも、三角定規と同じく「縮尺の種類」に注意が必要です。

多くの受験生が陥りやすい失敗が、建築士用の三角スケールを誤って使ってしまうケースです。

誤って建築士用の三角スケールを購入・使用してしまうと、図面の縮尺がずれてしまい、正しい寸法で作図できなくなる失敗につながります。

三角スケールには土地家屋調査士用と建築士用があり、刻まれている目盛りの縮尺が異なります。

土地家屋調査士試験で主に使う1/250・1/500の目盛りが入った、「土地家屋調査士試験用」と明記された三角スケールを選ぶようにしましょう。

筆記用具(ボールペン・シャープペン)の注意点

筆記用具は解答方式によって使えるものが細かく決まっている点に注意が必要です。

多肢択一式のマークシートには、BまたはHBの鉛筆のみが使用でき、それ以外の筆記具を使用した場合は採点されません。

一方、記述式の答案用紙への記入は、黒インクの万年筆またはボールペンに限られ、インクが消せるタイプのペンを使用した場合も採点されません。

さらに地積測量図・建物図面・各階平面図などの図面作成部分については、ペン先が細字(F)以下の万年筆、または0.5mm以下のボールペンのみと定められています。

なお、シャープペンシルが使えるのは「問題検討のため、問題用紙に限り」なので、答案用紙への記入にはシャープペンは使用できません

まとめると次のようになります。

  • 多肢択一式の答案:B・HBの鉛筆のみ使用可能
  • 問題用紙上での検討:シャープペンシル等の使用可能
  • 記述式の答案用紙(文章記入欄):黒インクの万年筆、またはボールペンのみ使用可能
  • 図面作成部分:ペン先が細字以下、かつ0.5mm以下のボールペンのみ使用可能

この規定を知らずに、答案用紙にシャープペンで図面を描いてしまったり太字のボールペンを使ってしまうと採点対象外になりかねないので、事前に必ず確認しておきましょう。

下書き用のシャープペンシルと、清書用の万年筆・ボールペンは別物として用意しておくことを頭に入れておきましょう。

関数電卓の選び方の注意点

関数電卓は座標計算や複素数計算に使う、記述式対策の要となる道具です。

受験案内書上、使用できない電卓は主に以下の4パターンです。

  • 「プログラム機能があるもの」
  • 「プリント機能があるもの」
  • 「アルファベットやカナ文字が入力できるもの」
  • 「電池式以外のもの」

この条件を満たしていれば、機種は自由に選べます。

関数電卓については、「どの機種を選ぶべきか」という決まった正解はありません。
むしろ重要なのは、普段の学習から使い慣れている機種を本番でもそのまま使うということです。

本試験の緊張状態でキー配置に迷うと、それだけで貴重な解答時間をロスしてしまいます。

電卓は予備を含めて2台まで持ち込みが認められているので、メイン機と同型の予備機をもう1台用意しておくと、当日の故障や不調にも安心して対応できます。

いずれにせよ、早い段階で1台に決めて操作方法を体に染み込ませておくことが得点力アップの近道です。

なお関数電卓の代わりにそろばんを使うことも受験案内書上認められているため、そろばんに慣れている方はそちらを選択肢に入れてもいいでしょう。

分度器・製図用コンパスの選び方

受験案内書の携行品欄には単に「分度器」とあるだけで、半円・全円の指定はありません。

ただし土地の記述式問題では360度方向の角度を扱う場面が想定されるため、多くの受験生・予備校が半円タイプではなく全円タイプの分度器を選んでいます。

製図用コンパスについては、芯の交換がしやすいシャープペンシル式のものが使いやすく、実務的にもおすすめです。

通常の鉛筆芯タイプでは、芯が丸まってくると太さが変わり、線の均一性が損なわれてしまいます。
シャープペンシル式であれば芯の太さが一定に保たれるため、精度の高い図面作成につながります。

分度器・コンパスとも出番自体は多くありませんが、受験案内書に明記された携行品であり、いざという時に使えないと大きな失点につながるため、必ず準備しておきましょう。

道具は市販品と講座専用品どちらを選ぶべきか

道具選びで悩むのが、「市販の文房具でそろえるか、資格予備校の専用品を購入するか」という点ですよね。

土地家屋調査士試験でも、たいていの道具は市販品でいいですが、三角定規だけは資格予備校の専用品を用意しておいたほうがいいです!

わたしは一級建築士の製図試験のときも総合資格の三角定規を使っていましたが、それは平行定規に乗せて使うのにちょうどいいサイズ感と厚みのある三角定規が市販品に無かったからです。

土地家屋調査士試験対策で有名な東京法経学院・LEC・アガルートなどの各社は、いずれも試験での使いやすさに特化した専用三角定規を販売しています。

滑り止め加工が施されているタイプは製図中に定規がずれにくく、目盛りの読みやすさに配慮された製品は細かい縮尺確認をスムーズに行えるなど工夫されています。

価格は一般品より高めですが、本試験で効率よく図面を仕上げて時短につなげられるメリットは大きく、記述式対策の初期段階でそろえておく価値は十分にあります。

どの道具を優先して揃えるべきか

道具が多く何から揃えればいいか迷う方に向けて、優先順位をまとめます。

最優先は、関数電卓・三角定規・三角スケールの3点です。
記述式の得点力に直結する道具なので、専用品を選び、早い段階から操作に慣れておくことをおすすめします。

次点で、速乾性のある細字ボールペンと、0.3mm程度の芯のシャープペンシルを用意しましょう。
特にボールペンはにじみやかすれが答案の見やすさに直結するため、何本か試し書きをして自分に合うものを見つけておくと安心です。

全円分度器・製図用コンパスは、出番自体は少ないものの受験案内に明記された持ち物のため、念のため準備しておきましょう。

持ち込みに関する注意点

受験案内書には、試験時間中に机の上に置けるものが次の9項目に限定して明記されています。

試験中、机の上に置けるもの
  • 受験票
  • 時計またはストップウォッチ(計時機能のみに限り、アラーム等音の出る機能は使用不可)
  • 筆記具(黒インクのペン・万年筆またはボールペン、三角定規、製図用コンパス、三角スケール、分度器、鉛筆(B又はHB)、プラスチック製消しゴム、シャープペンシル、ラインマーカー、黒インク以外の万年筆・ボールペン、色鉛筆〈問題用紙に限り使用可〉)
  • 電卓(予備を含めて2台まで)またはそろばん
  • キャップ付きペットボトル飲料机上に置けるのは1本のみ、水筒・瓶・缶・紙パック等は不可)
  • 目薬・点鼻薬(外箱等から出した状態のもの)
  • ハンカチ、タオル、ポケットティッシュ、ウェットティッシュ
  • マスク、フェイスシールド、冷却シート、携帯用手指消毒液、透明で音の出ない手袋
  • 膝掛け

逆に言えば、これ以外のもの(三角定規以外の定規、付箋、筆記具入れ、メモ用紙、六法全書その他の図書など)は机上にも机の中にも置けず、必ずかばんにしまう必要があります。

また試験室内では耳栓の使用が認められていないため、普段から耳栓をつけて学習している方は要注意です。

携帯電話・スマートフォン・スマートウォッチなどの電子機器類(電卓・時計・ストップウォッチを除く)は、電源を切ってかばんの中にしまうことが求められており、アラーム設定がある場合は事前に解除しておく必要があります。

飲食も原則禁止で、ガムや飴も認められていません。(水分補給用のペットボトル飲料のみ例外的に許可)

電卓・三角定規・ボールペンなどはそれぞれ細かい使用条件が定められているため、受験する年度の最新の受験案内書(法務省サイト)を必ず確認したうえで道具を準備しましょう。

試験当日、道具以外に持参すべきものは?

道具以外にも、当日忘れずに持参したいものがあります。

まずあたりまえですが、受験票は必須です。

試験時間中は飲食が原則禁止(ガムや飴も不可)ですが、キャップ付きのペットボトル飲料は1本まで机上に置くことができますが、水筒・瓶・缶・紙パック等は持ち込めないので注意しましょう。

ただ、キンキンに冷えたペットボトルを机上に置いておくと、試験中に水滴が答案用紙を濡らして汚したり破けやすくなったりしてしまいます。
試験の直前に行きがけとかで買わずに、事前に買っておいた常温になったペットボトルを持参したほうがいいです。

また試験会場は空調で冷えたり、逆に暑くなったりすることもあるため、膝掛けや上着を用意しておくと当日のコンディションを整えやすくなります。

ほかにも、

目薬・点鼻薬(外箱等から出した状態のもの)、ハンカチ・タオル・ポケットティッシュ・ウェットティッシュ、マスクや携帯用手指消毒液なども机上に置くことが認められているので、体調管理のために準備しておくと安心です。

まとめ

土地家屋調査士試験の記述式は、知識だけでなく道具そのものの規格を正しく理解しているかどうかが問われる試験でもあります。

三角定規や三角スケールの縮尺違い、答案用紙にNGな筆記具を使ってしまうといったミスは、内容がどれだけ正確でも致命的な失点につながりかねません。

だからこそ、対策を始める初期段階で専用の道具を一式そろえ、日頃の学習から本番と同じ道具を使って手を慣らしておくことが重要です。

道具選びは地味な作業に思えるかもしれませんが、記述式試験を突破するための土台となる、非常に大切な準備の一つです。

なお、携行品の規定は年度によって見直される可能性があります。
令和8年度の受験案内書をもとに解説していますが、実際に道具を揃える際は、必ずご自身が受験する年度の受験案内書で最新の規定を確認するようにしてください。

道具の準備が整ったら、次は試験科目や配点の全体像を把握し、独学か通信講座かといった学習方法の検討にも進んでいきましょう。

わたしのブログでは、「土地家屋調査士試験の科目・配点・出題傾向」をまとめた記事や、「独学で必要な勉強時間とロードマップ」や「おすすめ通信講座・予備校比較」の記事もありますので、参考にしていただけたらうれしいです!

応援しています!

頑張ってください!

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