「図面への補足」を書きやすくする考え方テクニック!補足の実例も紹介!

一級建築士試験 製図

こんにちは!

リーマン建築士の「たけし」です!

H29年度に学科・製図ともに一発合格した私が「やってよかった」ということを紹介していきます。

今日のテーマは

【「補足」を書きやすくする考え方テクニック!】

近年の問題文には必ず「図面への補足を明示せよ」と書かれています。

「明示せよ」と指示されている以上「補足が無いと一発アウト」になると考えたほうがいいです!

そんな「補足」に対して

図面への補足ってどんなこと書けばいいの?

補足で書くことがそんなに思いつかない!

という人はけっこういるのではないでしょうか?

わたしは製図試験が苦手ですが、
補足を書くことに関しては自信がありました!!

補足は、ひらめくことさえできれば簡単に書けます!

ひらめきを得るためには、補足を書くことへのハードルを下げることが重要です!

たけし
たけし

補足を書くことへのハードルを下げるには、
次の3つの考え方が大事です!

  1. 配慮したことはとにかく書く
  2. 言い訳も書く
  3. 断面図も利用する

具体例もふくめて順番にお話ししていきますね!

たけし
たけし

このブログを読んだ感想をコメント欄で是非おしえてください!

皆さんとともにこのブログをつくりあげていきたいです!

前提として、補足を書くのは「図面の意図を示すアピール」

問題文で「明示せよ」なんて言われなくても、
補足を書くのは「図面のアピール」になるので積極的に書くことをおすすめします!

図面だけだと伝わりずらいことも、文字で補足をすることで
図面の意図を採点者により伝えることができます!

例えば、この両面テープ⇩

この写真だけだと
「単なる透明な両面テープじゃん」
と思いますよね!

「洗面所回りで使うことに配慮して、水に濡れてもはがれない粘着力とした」
「貼る位置の調整に配慮して、繰り返しの使用でも使える粘着力を確保した」

という補足が書いてあれば、

「この両面テープは、水回りでも繰り返し使えることに配慮した両面テープなんだな」
ということが分かりますよね?

ちなみにこの商品は「魔法のテープ」という実際にある商品です!

写真だけでは伝わらないことも、補足があることで、商品のことが良く分かります!

これと同じことが、図面での補足でも言えます!

図面だけだと「この図面は問題文のことを汲み取ってくれてるのかな?」と分かりずらいです!

たけし
たけし

補足を書くことで
「問題文の意図を汲み取っていること」を採点者側に伝えやすくすることができます!

採点者に「分かってやってる?」と疑問を持たれないように、
「分かってやってますよ!」って”補足”でしっかりアピールしましょう!

配慮したことはとにかく書く

「補足」は図面のアピールになることが理解いただけたかと思います!

それならば、
自分が「これは配慮した!」と思うことは
「とにかく何でも書く!」って勢いで、
積極的に書いていきましょう!

たけし
たけし

「補足を書くのが苦手だな~」
「何を書いていいか思いつかない」
という人は
この「とにかく何でも書く!」って精神を持った方がいいです!

「これくらいの配慮は普通だよな?」
なんて
ヘタな謙遜はいりません!!

普通なんて感覚は、とっても曖昧です!
あなたの中では普通であっても他の人から見たら普通じゃないなんてことはザラにあります!
「普通のこと」と思っても「配慮してること」なら何でも書けます!

例えば、

  • 「相手が年上であることに配慮して、敬語を使うようにした」
  • 「清潔感に配慮して、爪を切るようにした」

どうでしょうか?

「普通のこと」かも知れませんが「配慮している」ことには間違いありませんよね!

それに
「年上でも敬語を使わない」そんな人もいますし、「人と会うのに爪を切らない」なんて人もいますよねww

自分では普通と思っていても、意外に「配慮したと言ってもおかしくないことは世の中にたくさんありますww

汎用性のある図面への補足例

配慮したアピールが出来る、汎用性がありそうなものを簡単に挙げてみます!

ただ、
挙げだすとキリがないので15個限定で紹介していきますww

外部空間の補足例

【図面の状況】
メインエントランスまでのアプローチが直線

【補足例】
「車イス利用者の動線に配慮して、アプローチを直線状にした」

【図面の状況】
車イス利用者用駐車場とメインエントランスが近い

【補足例】
車イス利用者に配慮して、主出入口に近接して計画した

【図面の状況】
駐車場や車回しに庇がある

【補足例】
雨天時の乗降に配慮して、庇を計画した

【図面の状況】
アプローチにスロープがある

【補足例】
車イス利用者に配慮して、スロープを計画した

建物内の補足例

【図面の状況】
利用者の廊下幅が有効で2m以上ある

【補足例】
車イス利用者に配慮して、廊下の幅は2m以上を確保した

【図面の状況】
建物内の廊下が直線

【補足例】
避難に配慮して、廊下を直線状に計画した

【図面の状況】
居室の窓が眺望の良い方向に向いている

【補足例】
眺望に配慮して、良好な景観を積極的に取り込む計画とした

【図面の状況】
(要求室に対して”公園への眺望に配慮”の指定があった場合)
要求室の窓が公園に向いている

【補足例】
眺望に配慮して、〇〇を公園側に向けて配置した

【図面の状況】
車イス利用者が使う部屋がエレベータに近い

【補足例】
バリアフリーに配慮して、EVに近接して計画した

【図面の状況】
ホールに吹抜がある

【補足例】
内部空間の一体性に配慮して、吹抜を計画した

【図面の状況】
トップライトがある

【補足例】
通風と採光に配慮して、開閉式のトップライトを計画した

設備の補足例

【図面の状況】
設備スペースに外扉がある

【補足例】
設備の給排気と更新性に配慮して、出入口を計画した

【図面の状況】
大浴場の隣にボイラー・濾過室がある

【補足例】
熱損失低減に配慮して、浴室に近接して計画した

【図面の状況】
空調設備室の上にDSがある

【補足例】
搬送エネルギー低減に配慮して、直上にDSを計画した

【図面の状況】
外部の設備スペースが管理者アプローチに近い

【補足例】
更新性に配慮して、サービスアプローチに近接して計画した

ここで紹介したものはあくまで一例にすぎません!

この一例をヒントに
あなたの補足レパートリーを増やしていっていただけるとうれしいです!!

補足に合わせて無理に図面を変える必要はない

補足に合わせて無理に図面を変える必要はないです!

あくまで、

・図面が主役
・補足はそのアピール

としましょう!

たけし
たけし

「描き上げた図面からインスピレーションを受けて補足を書く」
こういう姿勢も大事です!

補足は「図面の言い訳」も含めて積極的に書く!!

図面をひととおり描き上げたときに最終チェックをします!

最終チェックで描き上げた図面を見ているときに
「なんかココ減点になりそう・・」

「描き上げてみるとココ変だなぁ・・」
と心配になることがあります!

補足を書くタイミングは既に図面を書き上げた後ですから
このタイミングでミスを発見することもあります!

でも大丈夫です!

「図面を変えずに言葉でかわす」そういうことにも補足が使えます!

例えば、

エスキスがまとまらず作図に入り、無意味に広い廊下が出来てしまった!

そんなときは補足で
「利用者の通行と交流に配慮して、ゆとりある廊下幅を計画した」
と書いてごまかしましょうww

床面積オーバーを避けるため、無意味な吹抜けができてしまった!

そんなときは補足で、
「開放性と一体性に配慮して、吹抜けを計画した」
と書いてあえてそうしたことにしましょうww

たけし
たけし

たとえ本当にやらかしていたとしても
「やらかしたんじゃなくて、あえてこうしてるんだよ!」
とアピールすることは大事です!!

図面にちょっと手を加えて補足で逃げる

言葉だけでは言い逃れできないようなミスを見つけてしまうこともあります。

そんなときは、

「図面修正は最小限におさえて言葉で逃げる」そういうときにも補足が使えます!

例えば、

「脱衣場が通りから見えちゃう><」
そんなときには、

脱衣場の窓の外に木をいっぱい描いて
「プライバシーと景観に配慮して、植栽を計画」と補足で書いて
ごまかしちゃいます!

「2階の大浴場が通りから丸見え><」
そんなときには、

奥行1mのバルコニーを描いて
「プライバシーに配慮して、バルコニーを計画」と補足で書いて
もとから計画したかのように装います!
(ちなみに、奥行1mにするのは建築面積に含めないためです)

たけし
たけし

ただし、
出来上がりに近い図面に手を加えることになるので、
「アプローチや広場などに影響はないか?」
「他の階の平面図や断面図と整合性は取れているか?」
「面積オーバーや斜線制限にひっかかったりしないか?」

ということに注意が必要です!!

もちろん言い訳をしなくて済む図面にすることが
なにより一番大事ではありますけどねww

本試験でわたしが書いた「言い訳補足」

正直、わたしも本試験では、言い訳補足・・・しましたねww

たけし
たけし

わたしが実際に本試験で書いた「言い訳補足」を2つ紹介します!!

途中で床面積オーバーしていることに気づいて
求められてもいない吹抜けを作りましたww

そのうえで
「地階のトレーニングルームに、積極的に通風と採光を取り込む計画とした」
と書いてごまかしましたねww

エスキスがまとまらず
最上階のEVホールが8mx11mの巨大ホールになってしまいましたww

そのうえで
「宿泊者の交流にも配慮して、ゆとりのあるホールを計画」
と補足しておきましたww

こんな感じで逃げ切りましたww

「断面図への補足」でパッシブデザインをアピール

忘れてはいけないのが「断面図への補足」です。

たいてい断面図を切る部分というのは「吹抜けを含んだ位置」になると思います。

なので、

吹抜け上部にトップライトもあれば「自然通風・自然採光」の絶好のアピールが、断面図で出来ます!

資格学校の課題をやっていた時の断面図です(本試験の後の復元図は力尽きた状態で描いてて見ずら過ぎたのでこっちにしました)
たけし
たけし

平面図だと文章で書きにくいことも、
断面図なら、
「風の流れ」とか「光の差し込み」を描いて「自然採光(通風)」とか書けば、
「短時間でパッシブデザインにアピールした補足」ができます!!

もし問題文で「卓越風」とか「屋上緑化」とか指定されてきたら、断面図にそれを図示して補足するようにしましょう!

まとめ

補足は、自分の図面を採点者に「言葉で伝える」唯一の手段です!

受かるか受からないか瀬戸際に立たされるのは受験者側なんですから、遠慮なく補足でアピールしましょう!

補足を書きやすくする考え方は3つあります!

補足を書きやすくする考え方
  1. 配慮したことはとにかく書く
  2. 言い訳も書く
  3. 断面図も利用する

たとえ「当たり前のこと」に思えることでも、
図面に補足してあげることで、
採点しやすくしてあげることも立派な配慮です!!

たとえ「やっちまった」って思えることでも、
「あえてやってる」と補足でアピールしておけば
減点を防ぐ防御策にもなります!

ものは言い様ですww

補足のレパートリーをたくさん用意しておけば、
本試験で自分の助けになってくれるはずです!!

頑張ってください!

応援してます!

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