こんにちは!
リーマン建築士の「たけし」です!
H29年度に学科・製図ともに一発合格した私が「やってよかった」ということを紹介していきます。
初めて製図試験を受ける人にとって、
製図試験ってどんな試験?
試験対策って何すればいいの?
こんな未知の世界だとおもいます!
未知なる世界の入り口を垣間見せるとともに
製図試験を攻略するヒントになるような記事を書いていきます!
今日のテーマは
【製図試験は「ムチャブリおじいちゃんにプレゼンでこたえる」という試験!】
今日は製図試験の概略とその対処法をお話しします!
小難しい概略については、公式ホームページやネット上にいっぱいあるので、
ここではちょっと趣向を変えて「たとえ話」でお伝えしていきます!
登場人物は
「建物を建ててくれる建設会社を探しているおじいちゃん(試験元)」
と
「候補に入れてもらえるよう一人で奮闘する社員(あなた)」
この二人です!
ちょっとした箸休め的に見てもらったらうれしいですww
このブログを読んだ感想をコメント欄で是非おしえてください!
皆さんとともにこのブログをつくりあげていきたいです!
製図試験は「むちゃぶりおじいちゃんにプレゼンでこたえる」ことである!
製図試験を例えるなら
「超むちゃぶりしてくるおじいちゃんに、プレゼンでこたえる試験」
というのがけっこう的確なんじゃないでしょうかww
おじいちゃんは試験当日11:00に突如あなたの前に現れます!
そして要求事項がビッシリ書かれたA3の問題用紙を渡してきます!
問題用紙と一緒に
「図面をこのA2方眼紙に描け」と言って、図面の解答用紙を渡してきます!
「計画の要点をこのA3用紙に書け」と言って、要点記述の解答用紙も渡してきます!
「下書きするならこれを使いな」と言ってA2のエスキス用紙も渡すというちょっとイキな計らいもありますww
これらの用紙を渡されて何の説明も無しに
「17:30に取りにくるから、それまでに解答一式を描いてよこせ!」
「その解答用紙だけで、おまえんとこに頼むかどうか決めるからな!」
って言ってきます!
どうです?厄介なおじいちゃんですよね??
現実世界でこんなおじいちゃんいたら相手にしたくないですけど、
試験なので受けてたつしかありませんww
おじいちゃんの問題用紙には、条件がビッシリ書いてある
問題用紙には
・敷地条件
・建物の規模や仕様に関わる各種条件
・要求室・屋外施設の一覧とその条件
・要求する図面とその条件
・計画の要点の書く条件
このようなおじいちゃんの求める条件がところせましと書かれています!
敷地条件には、
地盤が良好なのか軟弱なのかも書かれています!
敷地以外にも周辺環境や街並みについてのことも書かれてます!
「周辺のことも考えて計画しろよ」というおじいちゃんのメッセージが込められていますww
建蔽率や容積率など法律的な制限についても書かれてます!
ただし、すべての法的制限が書かれているわけではありません!
ここに書かれていなくても一般的に受ける法的制限(斜線制限など)はもちろんかかります!
「書いてないことは、書かなくても分かるだろ!?」ってことですww
おじいちゃんは建物の面積についても細かく指定していきます!
建物面積は「これは含むけど、これは除いてね」ってかなり具体的に指定してきます!
面積に含む含まないは、年によって変わります!
おじいちゃんなんで去年どういう指定したかなんて忘れてますからねww
要求室・屋外施設については、
名称や配置や大きさだけでなく、室と室との繋がりや敷地外との繋がりに対しても細かく指定してきます!
ただ、おじいちゃんなのでヘタにオブラートにつつんで「~~に配慮して」って言い方で指定してくることがあります!
「ハッキリ言えや!」って思いますけど優しい心で受け止めてあげましょうww
この他にも、
「設備(空調や電気設備など)はこれを使って」と設備について指定したりします!
「図面にこれは図示しといてね!」って図示するものも指定してきます!
「断面図はここで切ったもの描いて」と断面図の切る位置も指定してきます!
計画の要点についても、
「文字だけじゃわからんから、図も描いてくれや」と記述以外に図解の要求もしてきます!
なんともまあ、要求の多いおじいちゃんですねww
おじいちゃんの細かい要求に、解答用紙というプレゼンを作ってこたえていくことになります!
おじいちゃんの渡す用紙には、ちょっとした優しさがある
むちゃぶりしてくる要求の多いおじいちゃんですが、渡してくる用紙にはちょっとした優しさもあります!
いろんな条件が書かれた問題用紙には、マーカーや書き込みしても良いことになっています!
「要求を漏らさんための努力は認めよう」という優しさですねww
図面の解答用紙には、敷地図・方位・面積表は既に描かれています!
「描くこと多いから共通するもんはあらかじめ描いといたぞ」という優しさですねww
計画の要点の解答用紙には、「○○のことについて配慮した点は何ですか?」と具体的に聞いてくれています!
「的外れな解答をしないように」という優しさですねww
おじいちゃんは「どんな建物をつくってほしいか事前にネット上で告知」している
「わしの要求する建物はこんな建物じゃ!図面はこれが欲しい」
といった概略を、おじいちゃんはネット上で事前に告知してきます!
告知される内容はほんの一部なので、試験当日までどんな条件になるかはわかりませんが、それでも多少のヒントにはなります!
事前告知の内容は、
・建物用途(テーマのようなもの)
・要求図書の種類(平面図・断面図など)
・特に配慮すること(絶対に守るべきもの)
このようなことが告知されます!
試験対策は、このおじいちゃんの事前告知を受けて対策していくことになります!
おじいちゃんは「10社のなかから4社」に絞る
おじいちゃんは建設会社を探してますが、まだ1社に決めようとはしていません!
「10社まわって4社くらいに絞る」という段階です!
これは「製図試験の合格率は、例年40%程度」ということを意味しています!
合格率40%と言っても漠然とするので、
「10社の中から4社を選ぶ段階」とイメージしてもらいたくて敢えてこう書きました!
このイメージ、実は試験対策にはけっこう大事です!!
おじいちゃん対策7選
こんなわがままおじいちゃんにどう立ち向かえば良いのか!?
それは、次に示す「7つのこと」を守ることです!!
これから具体的にお話ししていきます!
10社中4社を選ぶ段階だからこそ「奇抜なものは避ける」
まず大前提として、
おじいちゃんはまだ1社に決めようとしてません!
しかも、
見ているのは10社もあって、1社1社厳密に見ていこうともしてません!
あくまで現段階は、
「10社のうち4社に絞る」段階です!
ふるいにかける段階なので
「わしの言ったことを、おおむね理解してるようじゃな」
となれば生き残るということです!
まだ1社に絞ろうとしてないところで
余計なことをして外されることは避けましょう!
ほかの受験生も考えそうな
「無難なもの(プラン)をプレゼンする」
書かれていないことでも「法律は守る」
法的制限の下調べもおじいちゃんはバッチリです!
そんなおじいちゃんに出すプレゼンが・・・
法律違反をおかしてると一発アウト!!
当たり前のことのようですが、
時間に追われる製図試験では意外に見落としてうっかりミスを引き起こすので
十分注意が必要です!!
製図にかかわるところだけでも
「法律をしっかり頭に入れておく」
\ /
製図に必要な”法的制限”については、
こちらの記事をご覧ください↓
おじいちゃんだから「濃くハッキリ描く」
おじいちゃんはあまり視力がよくありませんww
視力が悪いおじいちゃんに
薄い図面や文字のプレゼンを提出すると
近づいてジロジロ見られて粗さがしにつながってしまいます!
余計なことを見られないようにする一番の方法が「濃くハッキリ描く」ということです!
なぜなら相手はおじいちゃんなんですから!
じっくり見られなくても済むように、
「図面は濃くハッキリ描く」
\ /
「濃くハッキリ描く」為にも、製図道具は超重要!!
私が実際に使っていた「おすすめの製図道具」がこちら!
おじいちゃんがスネないように「要望は見落とさない」
おじいちゃんは頑固ですww
「言ったこと守れてないじゃろが!」なんてことになったら聞く耳持たずにソッコーで外されます!
用紙まで渡されて、書き込みまで許されてるんですから、
「要望条件」や「図示すべきもの」は絶対見落としをしない!
細かいところで言えば「室名」も「要求事項に書かれている通り」に書きましょう!
これがムチャクチャ大事です!
「要望されてることは、キチンと守る」
「図示しろと言われたことは、必ず図示する」
\ /
見落としをしない
「問題文の読み取り方法」はこちら!
要求されてなくても「必要なら描く」
廊下やEVホールなど、
「んなこと書いてなくても必要なの分かるだろ!」
ってことは、もちろん描きましょう!
「消化ポンプ室」や「ゴミ置き場」など、
たとえ書かれていなかったとしても「必要なものと分かる」ものは描きましょう!
建物用途を考えて
「要求になくても、必要なものなら描く」
揺さぶりをかけてくる「適宜に翻弄されない」
要求室の中に部屋の大きさが「適宜」と書いてあるものがあり、揺さぶりをかけてきます!
便所やPSなんかも個所数や大きさは「適宜」です!
おじいちゃんは、来店されるかなり前に「こんな建物をわしゃ希望しとるよ」ということは伝えてます。
おじいちゃんが来店されるまでの間に、
- レストランは客席1席あたり何㎡必要?
- リネン庫はフロアの何%必要?
など、その建物で要求されそうな部屋を想定して、部屋の大きさを計算できるようにしておく必要があります!
レストランやリネン庫などの
「適宜の面積の出し方を事前に覚えておく」
\ /
問題文で指定されてこない
「選定方法や面積算定方法」はこちら!
要点記述は「端的に分かりやすく書く」
おじいちゃんは長ったらしい文章が嫌いです!
長ったらしい文章は、何度も読み返され、粗さがしをされる可能性があります!
それに、
聞いている内容に答えてるのか?みたいに分かりずらい文章も嫌いです!
おじいちゃんから、
「○○○に配慮したこと教えて!」と問われたら、
「○○○に配慮して・・・を計画した」というように明確に答えましょう!
一文を短くすることも大事です!!
文章は必ず「聞かれたことに答えてますよ!○○○のことでしょ!」
って分かりやすくしてあげてください!
計画の要点は、
「一文を短く、分かりやすい表現で書く」
\ /
「要点記述の書き方」は、
こちらの記事で紹介してます!
まとめ
製図試験の概要を「ムチャブリしてくる小うるさいおじいちゃん」に例えてみましたけど、
なんとなくの雰囲気は伝わりましたでしょうかww
最後のまとめは、例えだと分かりずらいので端的に書いていきます!
試験開始は、11:00
試験終了は、17:30
所要時間は、6時間30分です!
この6時間30分の試験時間の中で、下記のことを行います!
- 問題文の要求を「一つも見落とすことなく読み取る」
- エスキスで間取りを考える
- 「図解も含めてわかりやすい計画の要点」を記述する
- 「要求を一つも漏らしてない図面」を描き上げる
試験対策で有効な方法は次の7つです!
アレンジせず「無難なもの」に仕上げる!
(製図合格率は40%)
法律はゼッタイに守る!
(法規アウトは一発アウト)
図面や文字は「濃くハッキリ描く」
(粗を探されないようにする)
要求事項は見落とさない!
(要求事項の欠如も一発アウト)
要求されてなくても「必要なものは描く」
(必要と思うなら迷わず描く)
「適宜の面積算定」は事前に勉強しておく
(適宜に翻弄されない準備をする)
計画の要点は「端的に分かりやすく書く」
(一文を短くする)
これらを短時間でこなせるようにしていくのが「製図試験に向けての勉強」です!
大変ですけど頑張ってください!!
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