作図に10時間もかかっていた私が合格した「作図時間短縮法」

一級建築士試験 製図

こんにちは!

リーマン建築士の「たけし」です!

H29年度に学科・製図ともに一発合格した私が「やってよかった」ということを紹介していきます。

製図試験に向けて頑張っていると、

速く描けるようになりたい!

なかなか作図時間が短縮できない!

作図時間に悩まされている人も多いのではないでしょうか?

実際わたしもそうでした!

というより、たぶんこれを見ていただいている方よりもっとひどいですww

なぜなら
私は、初めのころ「作図に10時間」もかかってましたww
(こんなひどいやつ多分いないですよねww)

それでもなんとか一発合格は果たしましたww

今日のテーマは

【作図に10時間もかかっていた私が合格した「作図時間短縮法」】

念の為言っておきますけど、これは「作図の時間だけ」です。
エスキスや要点記述の時間は入ってませんからね!
しかも資格学校に通っててですからねww
だいぶヤバイやつでしょww

「こんな私でもいかにして時間内に描き上げることができるようになったのか」
これを題材にお話ししていきます!

こんな異常な奴でも合格できたんだ!って安心の材料にしてもらってもうれしいですww

わたしの「作図時間」のおおむねの経緯は、

  • 7月下旬(学科試験直後):10時間
  • 8月上旬:6時間
  • 8月中旬・下旬:4時間
  • 9月上旬・中旬:3.5時間
  • 9月下旬:3時間(3時間切ってはいないです)
  • 10月上旬(本番直前):2時間45分

こんな感じですww

たけし
たけし

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まずは、描くものに慣れる

「さあ!これから製図試験に向けてやるぞ!」
となっても
「いったい製図は何を描くんだ?」
ってことがあって最初はむちゃくちゃ時間がかかりました!

  • 利用者と管理者の廊下の幅は、どうなってるの?
  • 面積表の計算式って、どの範囲ごとに計算してるの?
  • 寸法線は、どこの寸法を取るの?
  • PSは、どこに描くの?大きさは?
  • 断面図の大梁や小梁は、どこに描くの?大きさは?

こういう細かい部分まで頭に入ってなかったので、
描いてるたびに手が止まって、かなり時間がかかりました!

最初のうちは「過去の解答例」を見ながら

  • 面積表の計算式は、どの範囲で計算しているのか
  • 寸法線はどこの寸法を取っているのか
  • PSとか断面図の梁とかの細かい部分の位置や大きさ

このような細かい部分を把握していきました!

そのためにも
何が描いてあるのかを”作図しながら”覚えていきます!

道具に慣れる

何を描いていくのかを覚えていくのと同時に、
作図しながら「道具の使い方」にも慣れていきました!

  • 平行定規にのせて使った方がいいのか?
    単独で使った方がいいのか?
  • 同じ道具を連続して使うためには、どの順番で作図していくのがいいのか?
  • どこにどの道具を置いといたら取りやすい(置きやすい)のか?

こんなことを描きながら考えてました!

最初のうちから「自分がどうやって道具を使うと、効率上がりそうか?」を考えながら図面を描いていきました!

これが7月下旬~8月上旬くらいです(作図時間10~6時間)

最初のうちは作図にかなり時間がかかりましたねぇ・・・
(と言ってもかかり過ぎですかねww)

描く順番を決める

描くものや道具に慣れた後は、「描く順番を決める」ことで作図スピードがアップしました!

わたしの主な描き順は、

  1. 面積表
  2. 基準線(通り芯)
  3. 寸法線
  4. 外壁・窓・出入口
  5. 内部の間仕切り・ドア
  6. 階段・EV
  7. 断面図の切断線
  8. 断面図
  9. 外構(主に駐車場)
  10. PS
  11. 吹抜・トップライト・庇線など
  12. 什器・便器など
  13. 文字入れ(室名・数値など)
  14. 補足
  15. 外構(植栽など)

の順番です!

この順番は、

  • 忘れやすくて時間がかかる、面積表を先に描く
  • 平行定規を、徐々に使わなくなっていく
  • 使う製図道具が、徐々に小さいものになっていく
  • 徐々にフリーハンドでも描けるものになっていく

というように、作図が進むとどんどん身軽になっていけるので、
わたしとしてはこの描き順はかなりオススメです!

「自分のしっくりくる描き順」が、作図のスピードアップにはかかせません!!

作図が早い人に、間近で触れる

「作図がめちゃくちゃ早い人と席を隣にする」
この戦法の効果は絶大でしたね!!

これは私がやったと言うよりは、見かねた資格学校の先生たちが仕向けたものでしたけどねww

作図がめちゃくちゃ早い人が隣にいると

  • ペンの持ち方
  • 線を引くスピード
  • 力の入れ加減
  • テンプレートや三角定規の使いかた

なんかがすごい参考になります!

それよりも何よりも
「自分もつられて速くなる」
ってことが、とてつもない効果ですねww

「作図が遅い」と悩んでる人は是非やってみてください!

自分より作図が早い人を観察する(できれば隣の席で描く)と、
かなりのスピードアップが期待できます!!

エスキスはシンプルにする

作図に時間がかかる要因のひとつに
「そもそも描きにくい図面に、エスキスの段階でしている」
ってことがありました!

作図で描きやすいエスキスにするためには、

  • 部屋割り・形状は、なるべくシンプルにする(凸凹させない)
  • 廊下は、なるべくまっすぐにする
  • 窓は、なるべく1スパンすべて窓にする
  • 部屋の出入口は、なるべく隅にもってくる(内部の間仕切りをあまり途中で止めないようにする)

こういったことが大事です!

シンプルなエスキスは、作図中に頭に図面を描きやすくなります!
頭に図面を描ければ、いちいちエスキス用紙を見なくて済むので手が止まりにくくなります!!

階段や便所のレイアウトをひたすら描く

階段や便所のレイアウトは、パターンが決まってきます!

なので、

パターンが決まっているものは、「そのパーツだけひたすら描く」ってことをしてました!

階段も便所のレイアウトもある程度種類がありますが、
“使いまわししやすいモノ”の数パターンをひたすら描きます!

ひたすら描いていると、

  • パターンが頭に入る
  • 身体が覚える

ので、パーツを描くスピードが上がっていきます!

エスキスの時にも、そのパーツの占有する部分をイメージしやすくなります!

パーツをひたすら描くことは、短い時間でもできるので練習しやすいです!

フリーハンドを多用する

フリーハンドで描くものを増やすことも、スピードアップに有効です!

わたしがフリーハンドで描くようにしていた主なものは、

  • 階段の段
  • EVのカゴ
  • 出入口・窓サッシ・内部ドア
  • 断面図の大梁・小梁
  • PS
  • トップライトや庇線などの点線
  • 什器・便器
  • 樹木や植栽

これらは最低限フリーハンドで描けるようにしていきました!

フリーハンドは、描いてくうちに描き慣れてくるので、
マスターしていくとどんどんスピードアップしていきます!

特に、

  • 階段の段
  • 断面図の大梁・小梁
  • PS
  • 点線
  • 什器・便器

これらは、定規やテンプレートを使うより
「速く書ける」「等間隔に引ける」「バランスよく配置できる」ので、おすすめです!

フリーハンドを多用することは、スピードアップには必須だと思います!

細かいところは気にしない!なぜなら”フリーハンドでも可”なんだから!!

「よくよく考えたら、すべてフリーハンドで描いてもいいってくらいの図面精度じゃん」
この考え方が正直、わたしの作図スピードを最もアップさせたことです!

  • 多少ズレてても、歪んでても気にしない!
  • 線が多少斜めになっちゃってても気にしない!

こう思って細かいことは気にせずに描くことに集中することで、
描くスピードは劇的にアップしましたね!!

わたしは意外に慎重派で
「1/200の縮尺の図面だから、1ミリのズレは許されない!」
って勝手に思ってました。

これが原因で、慎重になり過ぎて、なかなかスピードアップができてませんでした。

しかしある時、

「そういや問題文にフリーハンドも可ってあるけど、あれって全てフリーハンドで描いてもいいってことだよな?」ってことに気づきました!

既に一級建築士を持っている人に聞いてみたら、
「俺全部フリーハンドだよ!平行定規すら使ってないよ!」
って人がいました!!

わたしはこれ聞いたときに
「そこまで神経質になる必要なかったんかい!」と、衝撃受けました!

だって、
職場でその人がフリーハンドで絵を描くとこを何回か見てましたけど、
ミミズが這うような線だったり、歪んでいたり、
お世辞にも綺麗には見えないんですww
(ごめんなさい!)

そんな人が、オールフリーハンドで描いて受かってんだから、
定規使ってる時点でこっちの方が上ですもんね!
(さらにごめんなさい!!)

うまい下手問わず、
全部フリーハンドで描いた図面精度でも受かるんです!!

多少ズレていようが斜めの線になっていようが、気にせず描くことに没頭して描く!!

これは本当にスピードアップに効果的です!!

まとめ

作図のスピードアップにわたしが取り組んだことは、

①まずは、描くものや道具に慣れる

描くものに慣れるのは、寸法を取るとこや面積表の計算式など細かい部分も、自然に頭に出てくるようにする為です。

道具に慣れるのは、どの道具をどの順番でどうやって使うのが自分に合っているかを確認する為です。

②描く順番を決める

描く順番が決まれば、流れ作業で作図ができるようになります。

③作図が速い人の隣で描く

つられて自分も速くなります。

その人の描き方や道具の使い方も吸収できます。

④エスキスはシンプルにする

エスキスのシンプルさは、作図時間に大きく影響します。

ただ、エスキスに欠格事由がないことが前提ですww

⑤階段や便所のレイアウトを、ひたすら描く

汎用性のあるパーツをひたすら描いて練習することは、短時間で効果上がります!

⑥フリーハンドを多用する

フリーハンドで描ける部分が増えていくにつれて、作図時間も短縮できました。

フリーハンドに慣れてくると、ちょっとした修正もフリーハンドでできるようになります!

⑦細かいズレは気にしない!無心で描く!

わたしみたいに神経質な人には特におすすめですww

描くことだけに集中してると、ある種の”ゾーン”に入りますww

そして何より、

無心で描けるようになるまで描く練習!

これも大事です!

作図は描いたら描いた分だけ成果が出ます!

(わたしはだいたい2日に1枚は描いていました)

この記事が少しでもお役に立てたらうれしいです!

応援してます!

頑張ってください!

\     /
製図試験で私がおさえたポイントを、
こちらで紹介してます!

\     /
こちらの記事では、
製図試験のときに起きた奇跡を紹介してますww

\     /
わたしのおすすめの製図道具は、
こちらで紹介してます!

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