こんにちは!
リーマン建築士の「たけし」です!
今日のテーマは
「メンタルヘルス・マネジメント検定」ってどんな資格?
取得するメリットと受験方法を解説!
メンタルヘルス・マネジメント検定について知りたい!
取得するメリットって何があるの?
こうした疑問に今日はお応えしていきたいとおもいます!
「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」とは
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、厚生労働省の”労働者の心の健康の保持増進のための指針”を受けて、大阪商工会議所と施工商工会議所が主催する検定資格試験です!
この検定試験に合格することで、人事労務の観点から職場環境や健康面・精神面をマネジメントするための知識を習得している証となります!
最近の企業では、働く環境の整備や働く人たちの心の健康を守ることが重要視されています!
今後ますます働きやすい環境を提供することを企業側に求められてくるため、従業員の心のケアに関する資格はさらに注目されてくるでしょう!
「メンタルヘルス・マネジメント検定」を取るメリット
この検定を取得するメリットとして、次の3つがあります!
- 職場のストレス環境を察知して改善できる
- 部下との関係性作りに有効
- 周囲や自身の心のケアに有効
職場のストレス環境を察知して改善できる
最近特に、うつ や ひきこもり などといった精神疾患が社会的に問題視されています!
職場での人間関係が起因して、これらの問題が発生することも十分あり得ます!
従業員をかかえる企業としては、こうした社会問題となる芽は事前に摘み取りたいものです!
- どんな環境が従業員のストレスにつながってしまうのか?
- どうすれば改善されるのか?
こうした知識を身に着けておくことで、職場で発生した問題の対策や防止策を講じることができます!
部下との関係性作りに有効
企業が成長していくためには、人員育成は欠かせません!
しかし、
せっかく育てた部下や従業員が辞めてしまうことに悩まされる上司は少なくありません!
正直私の勤めている会社でも、新卒入社の社員が早々にやめてしまうことに頭をかかえている上司の人を見かけます!
新卒入社の社員が3年以内に離職をする早期離職率は、近年およそ30%ほどに上っているとも言われています!
メンタルヘルス・マネジメントに関する知識を持つことで、
- 双方の問題解決の糸口
- 適切なコミュニケーションの取り方
こうした今まで見えなかった部下との関係性の構築の発見につながります!
周囲や自身の心のケアに有効
ストレスについて正しく理解することも、心のケアには重要です!
仕事での悩みや日々の出来事から受けるストレスをゼロにすることはできません!
ストレスを無くすことより、ストレスとのうまい付き合い方をみつけることが大切です!
正しいストレスマネジメントの方法を知ることができれば、必要以上に悲観的になったり落ち込んだりすることを避けることができます!
自分自身を肯定的に受け入れることができるようになれば、心はもっと穏やかにいられるようになります!
そうした人が多い職場であれば、働く環境もより良い方向へと改善されていくでしょう!
2022年4月から中小企業でもパワハラ防止措置が義務化
すでに大企業では義務化されているパワハラ防止措置ですが、2022年4月1日からは中小企業にも義務化されます!
パワハラ防止措置とは、
- パワハラ防止方針の明確化と周知・啓発
- パワハラ相談窓口の設置
- パワハラ行為者への措置と再発防止
この3つです!
このうちパワハラ相談窓口の設置については、新しく人員選定が必要になる中小企業がでてくるとおもいます!
その人員選定に 、メンタルヘルス・マネジメント検定資格の有無が注目される可能性はあるでしょう!
「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」には3つのコースがある
メンタルヘルス・マネジメント検定試験には、次の3つのコースがあります!
- Ⅰ種(マスターコース)
- Ⅱ種(ラインケアコース)
- Ⅲ種(セルフケアコース)
Ⅰ種(マスターコース)
3つのコースの中で最も難易度が高いコースです!
コースの主な対象者は
- 人事労務管理スタッフ
- 経営幹部
といった社内のメンタルヘルスケアを推進する人たちです!
Ⅰ種の試験レベルはⅡ種やⅢ種とは別格で、かなり難関です!
それゆえ取得することができれば、企業のメンタルヘルス対策を率先して構築できる知識を持つ証明となります!
Ⅱ種(ラインケアコース)
最も受験者数が多いのが、このⅡ種のラインケアコースです!
ラインケアとは、上司が部下のストレスや心の不調に気を配り、問題があれば対策や防止策を講じたりすることを言います!
コースの主な対象者は
- 管理職
- チームリーダー
といった部下や人員をまとめあげる立場の人たちです!
Ⅲ種(セルフケアコース)
3つのコースの中で一番取得しやすいコースです!
名前の通り、自分自身のストレスケアを行えるようになることを目的としています!
職種や業種、年齢や職歴問わず、働く人であればすべての人におすすめされるコースです!
「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」の受験資格
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、Ⅰ種・Ⅱ種・Ⅲ種のすべてにおいて、受験資格はありません!
つまり
「誰でも受験可能」ということです!
「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」の受験料
メンタルヘルス・マネジメント検定試験の受験料は、
Ⅰ種 | Ⅱ種 | Ⅲ種 |
---|---|---|
11,550円 | 7,480円 | 5,280円 |
このようになっています!
受験料以外に、申込システム利用手数料(470円)が別途必要となります!
「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」の試験日程と申込期間
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、
- Ⅰ種は、年1回
- Ⅱ種・Ⅲ種は、年2回
となっています!
Ⅰ種の試験日程と申込期間
Ⅰ種の試験は、11月の年1回です!
試験日程と申込期間は、
試験日 | 申込期間 |
---|---|
11月上旬 | 9月下旬~10月上旬 |
このようになっています!
Ⅱ種・Ⅲ種の試験日程と申込期間
Ⅱ種・Ⅲ種の試験は、3月と11月の年2回です!
試験日程と申込期間は、
試験日 | 申込期間 |
---|---|
3月下旬 | 1月下旬~2月上旬 |
11月上旬 | 9月下旬~10月上旬 |
このようになっています!
「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」の試験内容
Ⅰ種とⅡ種・Ⅲ種それぞれの試験内容について解説していきます!
Ⅰ種の試験内容
Ⅰ種の出題形式は、選択問題・論述問題の2種類があります!
Ⅰ種の試験時間・形式・問題数・配点・合格基準は、
試験時間 | 回答形式 | 問題数 | 配点 | 合格基準 |
---|---|---|---|---|
選択問題:120分 論述問題:60分 | 選択問題:4肢択一 論述問題:記述 | 選択問題:50問 論述問題:- | 選択問題:100点 論述問題:50点 | 選択+論述:105点以上 論述のみ:25点以上 ※両方満たして合格 |
このようになっています!
Ⅱ種・Ⅲ種の試験内容
Ⅱ種・Ⅲ種ともに出題形式は、4肢択一マークシートの1種類です!
試験時間・形式・問題数・配点・合格基準は、Ⅱ種・Ⅲ種ともに同じで、
試験時間 | 回答形式 | 問題数 | 配点 | 合格基準 |
---|---|---|---|---|
120分 | 4肢択一 | 50問 | 100点 | 70点以上 |
このようになっています!
「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」の試験地
「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」の試験地は、
札幌 | 仙台 | さいたま |
千葉 | 東京 | 横浜 |
新潟 | 浜松 | 名古屋 |
京都 | 大阪 | 神戸 |
広島 | 高松 | 福岡 |
この中から選択します!
「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」の合格率
メンタルヘルス・マネジメント検定試験の例年の合格率は、
- Ⅰ種:15~20%
- Ⅱ種:40~60%
- Ⅲ種:70~85%
おおむねこのようになっています!
Ⅰ種の合格率の推移(直近5回)
Ⅰ種の直近5回の合格率の推移は、
2020年11月 | 2019年11月 | 2018年11月 | 2017年11月 | 2016年11月 |
---|---|---|---|---|
21.3% | 15.6% | 20.2% | 18.7% | 18.4% |
このようになっています!
Ⅱ種の合格率の推移(直近5回)
Ⅱ種の直近5回の合格率の推移は、
2021年3月 | 2020年11月 | 2019年11月 | 2019年3月 | 2018年11月 |
---|---|---|---|---|
58.2% | 56.5% | 43.3% | 48.7% | 65.1% |
このようになっています!
Ⅲ種の合格率の推移(直近5回)
Ⅲ種の直近5回の合格率の推移は、
2021年3月 | 2020年11月 | 2019年11月 | 2019年3月 | 2018年11月 |
---|---|---|---|---|
81.9% | 86.4% | 66.7% | 79.7% | 85.5% |
このようになっています!
合格証明書の発行には申請が必要
見事メンタルヘルス・マネジメント検定に合格した場合、合格証明書は申請しないともらえません!
発行手数料は、1,230円/通 です!
会社へ提出するなど合格証明書が必要な人は、申請することを忘れないようにしましょう!
Ⅰ種合格者には「Ⅰ種合格者フォーラム」が用意されている
試験元である大阪商工会議所では、Ⅰ種合格者を対象にした「Ⅰ種合格者フォーラム」が用意されています!
フォーラムへの登録は、無料でできます!
フォーラムに登録すると、
- メンタルヘルス対策の最新情報
- イベント開催情報
といった情報がメールマガジンで届きます!
また、
セミナーや交流会にも参加することができるようになるので、合格後のスキルアップに活かすことができます!
メンタルヘルス関連のその他の資格
メンタルヘルスに関わる資格は「メンタルヘルス・マネジメント検定」以外にもあります!
代表的なものとしては、
- 産業医
- 衛生管理者
- 公認心理師
- 産業カウンセラー
- 臨床心理士
- 心理相談員
これらの資格があります!
産業医
産業医は、50人以上の従業員がいる事業所に選任義務があります!
産業保健スタッフのリーダーとして、
- 産業保健
- 労働衛生
これらの知見にもとづいて、従業員が快適に働くことができる環境づくりをすることを目的としています!
産業医は、医師であることに加え、労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識について厚生労働省令で定める要件を備えた者でなければならないとされています!
衛生管理者
衛生管理者も、50人以上の従業員がいる事業所に選任義務があります!
衛生管理者は、
- 作業環境の管理
- 従業員の健康管理
- 労働衛生教育の実施
- 健康の保持増進措置
などを担う役割をします!
受験資格には、
- 大学または高等専門学校を卒業し、労働衛生の実務経験1年以上
- 省庁大学校を卒業し、労働衛生の実務経験1年以上
- 高校を卒業し、労働衛生の実務経験3年以上
- 労働衛生の実務経験10年以上
このいずれかが必要になります!
ある程度専門知識を持った人でないと受験できない資格です!
公認心理師
公認心理師は、心理的サポートを求める労働者に対してアドバイスや心理状態の分析などを行います!
メンタルヘルスケアに関する教育や情報提供なども行います!
受験資格には、
- 特定の学科の大学を卒業し、指定科目のある大学院を卒業した人
- 認定施設で2年以上の実務経験のある人
このどちらかが必要になります!
かなりの専門知識を持った人でないと受験できない資格です!
産業カウンセラー
産業カウンセラーは、全従業員を対象にメンタルヘルスケアに関する研修やカウンセリングを行います!
心理学や医学的な専門知識をつかい、問題解決にあたります!
受験資格には、
- 指定講座の修了
- 大学院で特定の専攻を修了
このどちらかが必要になります!
ある程度専門知識を持った人でないと受験できない資格です!
臨床心理士
臨床心理士は、従業員との面談や職場へのコンサルティングを行います!
受験資格には、
- 指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している者
- 臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者
- 諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者
- 医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者など
このような条件があります!
かなりの専門知識を持った人でないと受験できない資格です!
心理相談員
心理相談員は、所定の研修を修了した人が名乗れる資格です!
研修対象者は、
- 大学で心理学・社会福祉・保健系の学科を卒業した人
- 保健師の資格保有者
- 看護士・助産師などの資格保有者であり、健康面の相談や面接の経験が一定以上ある人
といったように、心理やカウンセリングの知識や経験がある人です!
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