製図試験攻略でおさえておくべき「11のポイント」

一級建築士試験 製図

こんにちは!

リーマン建築士の「たけし」です!

H29年度に学科・製図ともに一発合格した私が「やってよかった」ということを紹介していきます。

製図試験で重視するポイントはどこ?

あれもこれも大事って言われて混乱してきた><

製図試験に向けて頑張っていると、こんな悩みに襲われることもあると思います。

そこで、

今日テーマは

【製図試験攻略でおさえておくべき「11のポイント」】

製図試験では明確に「これが正解!」というものがありません!

勉強しているうちに「どれが正解?」と迷ってしまうこともあります!

混乱してしまうと合格に近くなる図面を仕上げることが難しくなってしまいます!

だからこそ、
「最低限ここだけは意識した方が良い」というところをポイントとして整理した方が、
合格に近づきやすくなります!

わたしは製図試験がホント苦手でした。
あれも大事!これも大事!って考えてると頭の中でプランがまとまらず、
作図していても迷いが生じて作図時間もかなり遅かったです。

そんなわたしが「ここだけは守ろう」ということを作って、
他はあまり深くは考えないようにしたことで、
エスキスも作図も早くなり、結果、合格に結びつきました!

そこで今日は、私が製図試験でおさえておくべきポイントとしてきたものをお話ししていきます!

全部で11個あります!

ポイント11選
  1. 図面は「濃くはっきり描く」
  2. 「図示せよ」と言われてるものは「図示する」
  3. 「配慮しろ」と言われてるものは「配慮する」
  4. 床面積は「上限を狙う」
  5. 「建蔽率」は超えないように注意する
  6. 「補足」は思いつく限り書く
  7. エスキスは「シンプル」にする
  8. 断面図は「指定されてる場所を忘れず、アピールポイントに使う」
  9. 要点記述は「簡潔明瞭な一文ごと」に書く
  10. 面積表は「なるべく早い段階に忘れず書く」
  11. 試験と割り切って「問題を素直に読み取って、みんなが描きそうな図面を描く」

「普通のこと言ってない?」と思われたかもしれませんが、
これが大事なんです!

あれもこれも守るより、
この「普通のこと」をしっかり守る方が、合格に確実に近づけるとおもっています!

たけし
たけし

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皆さんとともにこのブログをつくりあげていきたいです!

おじいちゃんに分かるくらい「濃くはっきり描く」

これはよく言われていることですね!

(本当かどうかは知りませんが)
採点する方々が高齢で、薄い線や小さい文字は分かりにくくて弾かれる可能性がある
なんて話を聞いたことがあります。

たとえ採点官がおじいちゃんじゃなかったとしても
薄い線や小さい文字で描かれている図面は、
必要以上に細かく見られて、
粗さがしをされてしまうリスクがあります!

だから、
図面は「濃くハッキリ描く」ということが大事です!

図面は「濃くハッキリ描く」ことを意識する!

「図示せよ」は必ず”図示する”

「当たり前のこと言ってる」って思われますけど、
製図試験ではこの当たり前のことをやるのがかなり大変なんです!

やたら長い問題文なので、見落とししてしまうことがあります。
(もちろん見落とせば一発アウト!です)

つまり、図示するものを見落とさないように問題文から読み取ることがまず大事なんです!
読み取ったあとにも、それを忘れずに図面に描くことも大事です!!

  • 要求室のところに書いてある「受付カウンターを設け・・・」など
    図示せよとは書いてないけど描かなきゃいけないもの
  • 「歩行経路(避難経路)」や、最近だと「延焼ラインや防火設備」など
    作図後半で描き忘れそうなもの
  • 断面図の「切断面を平面図に描く」こと

これらは描き忘れてしまいそうなとこなので注意した方が良いです!

だから、
「問題文で図示しなさいと言われているものは、ゼッタイ図示する」ってことです!

「図示せよ」を問題文から見落とさず
忘れずに「図示する」

「配慮する」は必ず”配慮する”

これも当たり前のこと言ってますけど、
見落とすと取り返しがつかなくなります!

問題文を読み取るときに「配慮するもの」を忘れないようにして、
エスキスの段階でしっかり反映させる
ことが大事です!

主な配慮するものとしては、

  • 「・・・の眺望に配慮する」→その方向に部屋とかを向ける
  • 「・・・との動線に配慮する」→お互いになるべく近くなるように配置する
  • 「・・・に近接して設ける」→隣に設ける

ということです!

だから、
「配慮してね!」って言われたら、
「はい!その通りに配慮しました!」って図面で分かるようにしてあげることが大切です!

「配慮する」意味を正確に読み取って
図面で分かるように「配慮する」

床面積の合計は「上限に近い方」を狙う

床面積は、上限いっぱいを目指した方がいいです!

たとえば、問題文で「床面積の合計は、2,000㎡以上2,400㎡以下とする」と出題されたら、
「上限の2,400㎡に近い2,300㎡あたりを狙いに行く」ということです!

上限に近い床面積を狙いにいけば、

  • ”誘導基準”の廊下幅を確保しやすくなる
  • 図面の余白が少なくなる
  • ゆとりができるので、エスキスがしやすくなる
  • ゆとりがあるので、万一部屋面積が足りてないことに気付いた時に修正できる可能性がある
  • 計算間違えてて上限超えそうになっても、”吹抜”作って逃げることもできる

といったように、
作図するにもエスキス考えるにも、良い方向に転ぶようになります!

だから、
「床面積の合計は、上限に近い方を狙いに行く」方が良いです!

「床面積は上限いっぱい」を目指して
図面と心にゆとりを持たせる

建蔽率を超えないように注意する

問題文には「建蔽率○○%、容積率△△△%」と必ず書いてあります!
けど、「容積率」はまず超えることないです!

問題文で「床面積の合計は・・・以上・・・以下」と延べ床面積は指定してきてますしねww

しかし、

「建蔽率」は、気を付けないとオーバーしてしまうことがあります!

例えば

  • 各階のボリュームが異なって、建築面積計算したらオーバーしてる
  • 庇やバルコニーの面積が算入されてオーバーする

なんてことはたまに起こります!

建蔽率オーバーももちろん一発アウト!

だから、
「建蔽率をオーバーしないようにチェックすること」は忘れずにやってください!

「建蔽率」を超えないように注意する!

「補足」は思いつく限り「なるべく多く描く」

近年の出題では「補足して明示”する”」を必ず要求されます!

なので、補足が描かれてないのも一発アウト!

ちなみに、
明示することだけが要求されてるので補足は1つだけでも条件は満たしますが、
わたしとしては
「補足は多ければ多いほどいい!」って思います!

補足を多く書くことはメリットにもなります!

  • 図面を見る人(採点側の人)にとって見やすい
    図面を細かく見られにくくする!
  • 文字だけで図面への書き込み量が増える
    外構それほど描かなくても余白が減る!
  • 想いが伝わる
    こんだけ頑張ってんだから落とすんじゃねーぞ!って想いww

この他にも「ミスを隠すために補足を活用」なんてこともできますww

私が受験したときにも
製図試験を終えた後に資格学校の先生に「図面は描けたか?」の後に
「補足はしっかり書いたか?」ってみんなに聞いてたくらい、
補足は重要です!!

だから、
「思いつく限りの図面への補足は、遠慮なくいっぱい書く!!!」ってことです!

「補足」は相手のためにも自分のためにも
思いつくまま「いっぱい書く」

エスキスはシンプルにする

作図に取り掛かった際に、作図時間を大きく左右するのがエスキスの良し悪しです!

エスキスの良し悪しは「シンプルに仕上げれたか?」にかかっています!

エスキスがシンプルなら作図も流れ作業のように手早くできるようになります!

では、どこを意識すればエスキスがシンプルになるのでしょうか。

わたしがシンプルにすることを意識したのは、

  • 柱のスパン割
  • 部屋の配置・形状
  • 廊下はまっすぐにする

この3つですね!

エスキスがシンプルだと、出来上がる図面もシンプルで見やすいものになるので、おすすすめです!

だから、
「エスキスは凝りすぎずシンプルに、作図時間の短縮を心がける」ってことですね!

スパン割・部屋配置や形状・廊下をシンプルにすることで
「エスキスをシンプルにする」

断面図は「指定を守り、アピールに使う」

問題文で「・・・を含む断面とする」とあれば、必ずそこで切るようにします!

指定箇所で切らないと一発アウトです!

また、

断面図では「パッシブデザインについての補足」がしやすいので、
吹抜けやトップライトなど、アピールしやすい切断面で切るのが良いです!

だから、
「断面図は、問題文の指定を守って、補足でアピールできるように切った断面にする」ってことです!

断面図は指定箇所を守って
パッシブデザインのアピールに使う!

要点記述は「簡潔明瞭に」書く

要点記述は、だらだら長く書くと、作図時間を圧迫することになります!
それに、
まとまりの無い文章だと、必要以上に見られて、思わぬ減点をくらいます!

なので、
一文一文を短くして、簡潔明瞭に書くようにします!

  • 「○○○は、・・・を考慮して、・・・を採用した」
  • 「△△△は、・・・に配慮して、・・・の計画とした」

このように簡潔な一文ごとに書いていって
答案用紙の空白が埋まるように一文を追加していけば良いです!

短い一文をレパートリーで持っておくことで、
どんな設問を出されても、一文の組み合わせで対処することができます!

だから、
「要点記述は簡潔明瞭な一文の積み重ねで書く」ってことです!
(要点記述の図解も「簡単な絵」のレパートリーを持っておけば対策できます!)

要点記述の対応力をアップするためにも
「一文は短く、簡潔明瞭に書く」

「面積表」は忘れずに書く!

面積表は、答案用紙の隅っこ(だいたい受験番号や氏名を書く欄と同じ枠の中)にあります!
「最後に書こう」なんて思ってると「やば!書くの忘れてた!」なんてことになりかねません!

面積表を書き忘れたら一発アウトです!

面積表は計算式も書かなければいけないので、意外に時間がかかります。
「面積表を書いてて時間オーバー」なんてなったら目も当てられません!

このミスを防ぐためにも、
「面積表はエスキス終わったら書く」ことがオススメです!

とりあえず書いておけば「書けずに失格」にはなりませんからね!!

だから、
「忘れがちで時間がかかる”面積表”は、なるべく早い段階で書いておく」ってことです!

書けずに失格を防ぐために
面積表は「図面より先に書く」

「あくまで試験」だから「素直な心で臨む」

「あくまで試験なんだから、問題に対して素直に解釈して、そのまま解答する」
この心を持つことも大事です!

「最後になんだこれ?」って思われるかもしれませんねww

でもこれって、わたしの中で高い重要ポイントでした!

なぜなら製図試験は、
「奇をてらった建物」「他の人とは違う間取り」を描くとヘタに注目を集めて「だいぶ不利になる」からなんです!

コンペとかプレゼンなら「他とは違う」というのは差別化ポイントになって良いのですが、
製図試験は「あくまで試験」です!

試験では、細かく見られれば見られるほど粗さがしをされて不利になります!

なので、

  • 問題文が提示してきている条件を、裏読みせず「素直に受け入れる」
  • その上で、「大多数の人が描きそうな図面」に自分も仕上げる

ことをしていった方が、試験には通りやすいです!

だから、
「問題を”素直に”読み取って、”みんなが描きそうな図面”を目指す!」ってことです!

目立って粗さがしをされないために
提示された条件を「素直に受け取って」
「ほかと同じような図面」を描く

まとめ

11個のポイントはこちらです。

  1. 図面は「濃くはっきり描く」
  2. 「図示せよ」と言われてるものは「図示する」
  3. 「配慮しろ」と言われてるものは「配慮する」
  4. 床面積は「上限を狙う」
  5. 「建蔽率」は超えないように注意する
  6. 「補足」は思いつく限り書く
  7. エスキスは「シンプル」にする
  8. 断面図は「指定されてる場所を忘れず、アピールポイントに使う」
  9. 要点記述は「簡潔明瞭な一文ごと」に書く
  10. 面積表は「なるべく早い段階に忘れず書く」
  11. 試験と割り切って「問題を素直に読み取って、みんなが描きそうな図面を描く」

製図試験は、考えることが多いです。

だからこそ、少しでもシンプルに考えられることが必要だと思います!

その為に、「おさえておくポイント」というのをわたしは作りました!

皆さんが、製図試験であれこれ考えすぎないようなお役に立ててたらうれしいです!!

頑張ってください!

応援してます!!

\     /
製図試験の概要を
わかりやすく解説してます!

\     /
作図が苦手という人に、
是非読んでほしい記事がコチラ!

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